そくせきラーメンに未来(あす)をみる

ヒロシ「いきなりだけど、即席ラーメン食べたくなったぞ」



金歯「ヒロシがそう言うと思って、町中の即席ラーメンを買い占めたでおじゃる。したがって、今、微笑町に貴様が食える即席ラーメンは、皆無!」



ヒロシ「うわーん、マルぼーん。即席ラーメン食べたいよう!」



マルぼん「今、昼飯として出前でとったラーメンならあるけど」



ヒロシ「出前のラーメンじゃなくて、即席ラーメンが欲しいの! そうだ、この出前のラーメンを即席ラーメンにする機密道具だして!」



マルぼん「そんなものないよ」



ヒロシ「あるはずだ、あるはずだよ。この出前でとったラーメンを即席ラーメンにする方法が、きっとあるはずだ」



 ヒロシ、マルぼんの持っていたラーメンのどんぶりを強引に奪い取ると、外へと飛び出して行きました。



マルぼん「なにをする!」



ヒロシ「僕はこの出前でとったラーメンを、かならず即席ラーメンにしてみせるんだ、さようなら!」



 そしてヒロシは消息を絶ちました。数日後、ヒロシの持ち出したラーメンのどんぶりが山中で発見されましたが、ヒロシは見当たりませんでした。警察犬もお手上げだワンと困り顔。



警察官「持っていたどんぶりがあるってことは、ここまで来ていたのはたしかなのだろうけど。ここからの足取りがわからないなぁ」



 これがホントの、足跡ラーメン。

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