金歯の最終携帯
金歯「この間、趣味の奴隷バトル(奴隷同士を戦わせてそれを観戦する)の時に
腹が痛くなったのでおじゃるが、近くにいた老婦人が携帯用トイレを差し出してきた
の助かったのでおじゃる」
ヒロシ「それはよかった」
金歯「そこで朕は悟ったのでおじゃる。なんでもかんでも携帯できたら幸せだ、ということを」
ヒロシ「そうかねえ…」
金歯「そんなわけで、なんでもかんでも携帯できるようになる機密道具を出してくれたら
、それなりの謝礼をだすでおじゃるよ」
マルぼん「『携帯コロン』。このコロンをかけたものは、なんでもかんでも携帯できるようになる」
金歯「それはすばらしいでおじゃる」
金歯ダディ「金歯!」
金歯「あ、ダディ!?」
金歯ダディ「こちらの女性に覚えがあるだろ」
うどん子「うどん子です。おなかに、坊ちゃまの子供を携帯しています」
金歯「え、ちが。身に覚えがまるでない!?」
金歯ダディ「死ね! 貴様など、わが一族の面汚し! 死んでしまえ! いやならでていけ!」
金歯「そ、そんな」
金歯ダディ「すまなかった。犬にかまれたと思ってあきらめてくれませんか。
これはささやかですが、慰謝料です」
うどん子「えへへへ。いいんですよ、えへへへ。さぁ、今夜はヤキニクよ!」
ヒロシ・マルぼん「やたー!」
うそでも本当にしてしまう機密道具の効果は絶大だと、マルぼんは思いました。
その後、ダンボールを持って町の公園や河川敷をうろついている金歯を見かけました。
金歯は家を携帯できるようになったのです。マルぼんは『携帯コロン』の効果は絶大だと思いました。
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