儲け話は美味しいな



パパさん「世界は俺にやさしくないーやさしくないー」



 ヒロシにグーパンチ。



ヒロシ「いたいいたい。いたいよ、おじさん。これ虐待! 虐待ー!」



パパさん「いつまでも私を父親と認めない、貴様がにくいーにくいー」



 ヒロシにビンタ。



ヒロシ「いたいいたい!」



 最近、仕事がうまくいっていないパパさんこと、ママさんの新しい内縁の夫の河西はご機嫌ななめです。



ヒロシ「機密道具でなんとかしないと、ワイドショーで一時的に主役になるよ、大沼家!」



マルぼん「『商売半鐘』。この鐘を鳴らすと、商売が上手くいく」



パパさん「チリンチリーン。鳴らしたぞ! さぁ、金をだせ。さぁ、儲けさせろ」



 と、そのときでした。大沼宅に、トラックが突っ込んできたのです。



パパさん「ぎゃー!」



ヒロシ「おじさんが星になった!」



 運転席から降りてくるナウマン象。



ナウマン象「わざとやないんです。うっかり眠ってしまって……こ、これでなんとか内密に」



 ナウマン象がお金を差し出してきました。



  マルぼんたちピュアな子供たちは知らなかったんですが、パパさんの職業は『当たり屋』だったそうです。マルぼんは、パパさんの当たり屋を繁盛させた『商売半鐘』の効果は絶大だと思いました。



救急隊員「駆けつけてきました」



警察官「うちらもですー」



 ついでに病院と警察の商売も繁盛させた『商売半鐘』の効果は絶大だと思いました。

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