第二章 地上編
地上
「そうだ、一年前からステータスカード見てなかった。どうなってるかな?」
名前 黒咲 迅
性別 男
年齢 18
種族 人間族
天職 魔法剣士
レベル 100
体力150000
魔力450000
物理330000
魔法350000
物防300000
魔防310000
俊敏350000
《武器とペンダントの効果は装備時に発動》
《ペンダント装備中》
《スキル》魔法適正5・全属性適性5・全属性耐性5・物理耐性5・魔法耐性5・無属性魔法適性5・魔力感知5・気配感知5・気配遮断5・高速魔力回復5・限界突破5・全状態異常耐性5・夜目5・威圧5・殺気5・覇気5・極力5・極脚5・極体5・縮地5・剣術5・魔術5・銃術5・無詠唱5・言語理解5・神器解放5
《魔法》全属性魔法5・全無属性魔法5・太陽神魔法5
「このステータスでも負けるってキングいくつだよ」
「助けてーーーくーーだーーさーーい」
声が聞こえたので周囲を見渡すと、三つ首の巨大な獣【ケルベロス】に女の子が追われながらこっちに来ていた。
「取り敢えず助けるか」
空間魔法にステータスカードをしまう。
「あっ!そこの人!助けて下さーい!」
「分かった。こっち来て」
女の子は俺の後ろに隠れ、息を切らしながら言う
「あ、あの魔物に勝てますか?」
女の子の体は軽傷だが全身傷だらけだった
「この風景どこかで見た事あるな」
「あの、勝てますか?」
「あぁ、そうか。夢で見たのか」
「あの、聞いてます?」
「ごめん、聞いてなかった」
「ま、前、見て下さい!」
前を見ると、ケロベロスが大きく口を開け、俺を食べようとしていたので、風魔法を打つ
【ストームバースト】
首が跡形もなく吹っ飛んだ。
「あれ?首が、、、無い」
「うん、吹っ飛ばしたからね」
「ほー、成る程。凄腕の魔法使いなんですね。でも、なんで首だけ?あの規模の魔法なら体の半分以上は無くなっててもおかしく無いと思うんですか」
「そんなに削ったら食べる所無くなるから」
「……った、食べる!?魔物を!?」
「あぁ、お腹空いたから」
「いや、魔物なんか食べたら死んじゃいますよ!」
「俺、1年間魔物を食べて来たけど死んでないよ」
「え、食べたんですか!」
「うん」
「人間ですよね?」
「そうだけど」
「じゃ、なんで生きてるんですか?」
「知らん。てか何で魔物の肉を食べたら死ぬんだよ」
「えーと、それは、分かりません。」
「何だそれ。」
「でも、動物が居るのに何で魔物を食べるんですか?魔物の肉って美味しいですか?」
「あ、そうか!動物いるんだ!飯!1年ぶりの普通の飯が食える!ここから一番近いレストランはどこにある!?」
「レストラン?」
「食事できると所!どこ!」
「一番近いのは私の家かな」
「お願いします!なんか食べされて!」
「良いですよ。助けてくれたので」
「シャ!人助け最高!」
生まれて始めて本気のガッツポーズを取った。それから、移動を開始する。
移動中に自己紹介をした、女の子の名前は【シャルロット】職業は氷の魔法使い。
他の属性魔法は使えないが非常に強力な氷魔法が使えるらしい。特化型って奴。
クラスメイトにも、何人か居た。
「見えましたよ!あそこが私の村です」
シャルロットが指差す方向を見ると、木造の家が建ち並ぶ村が見えた。
「村って全体で何人いるの?」
「えーと、200人ぐらいですね。」
「村で戦える人はどれぐらい?」
「戦える人は私を除いて9人ですね。でも、その人たちは10日前に街に出稼ぎに行きましたね。」
「じゃぁ、いま村には戦える人はいないの?」
「はい、そうですね。ってどうしたんですか?急に」
「今、村に40人程、けっこう魔力を持った人がいるだよ。もしかして、盗賊とかかな〜て思ってさ」
「え、なんで分かるんですか?」
「スキルの魔力感知」
「ヤバイです。それ盗賊です!」
俺はシャルロットの言葉を聞いてすぐさま走り出した。
1分程で村に着いた。村では盗賊たちが馬車に食料を積んでいた。
「食料は俺のだーーー!!!!!」
盗賊達が振り返り、リーダーらしき奴が指示を出す。
「殺せ」
5人の盗賊がジンを囲み、襲いかかる。
「邪魔するな」
ジンは盗賊にスキルの殺気を使った。
すると、盗賊の殆どが気絶した。
「な、なんだコイツ!」
「お前ら!何やってる!早くそいつを殺せ!」
「死ねぇーー!!」
近づいて来た盗賊にジンは右ストレートを決める、殴れた盗賊は吹っ飛び地面に転がった。
「なんって馬鹿力だ!」
「これでも喰らえ!【ライトニング】」
盗賊の放った魔法をジンは左手で払う、縮地で盗賊の目の前に移動して、腹を突き吹っ飛ばす、残りの盗賊も素手で倒す。
「動くな!」
リーダーらしき奴が子供を人質に取る
「動くとコイツを殺す!」
「俺とその子は赤の他人だぞ」
【クリスタルロック】
リーダーらしき奴は氷漬けになった。
「ふ〜、危なかった。」
氷漬けになった盗賊の後ろから、シャルロットが現れた。
「これが、君の氷魔法?」
「はい、そうです。」
「中の奴は死んでるの?」
「いえ、一時的な拘束ですね。まぁ、このまま砕いてしまったら死んじゃいますけど」
「砕く?」
「奴隷商人に売ります」
「あぁ〜、なるほど。」
話していると、隅に居た人たちが集まって来た。60代のお婆さんがシャルロットに話しかけた。
「シャルロット!あんたケロベロスはどうなったんだい?」
「ケロベロスはジンさんが倒してくれたの!」
「そうなのかい、ありがとう。孫を助けてくれて」
「あ、はい。」
「何かお礼をされて下さいな。」
「ジンさんはご飯が食べたいって」
「アァそうなの、どうぞどうぞ。好きなだけ食べて下さいな」
お婆さんと話が終わり、シャルロットの家に着いた。シャルロットの家は木造の三階建てででかい。
家に入ると、シャルロットの両親が出て来たので、経緯を説明したら歓迎してくれた。
食事は奥さんが作ってくれた、1年ぶりの美味しい料理を食べた俺は涙が止まらなかった。
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