未定

単サス

第1話

「ザーー、本日をもって、ザザッ、遺憾ながら、ザザザッ、国営放送を終了します。ザーー、皆さま、ごきげんようーー、ザーー」

こうしてラジオは砂嵐混じりに放送を終了し、僕達人類は敗北した。




始まりは平成最後の夏に突如アイツラが世界中に現れたことだ。当初は米軍、自衛隊はもちろん、警察ですら圧倒的な優勢を誇っていた。アイツラは銃弾の二三発でも撃ち込んでやれば倒すことが出来た。問題があるとしたらキリがないということだけだ。アイツラは倒しても倒しても次から次へとどこからともなく湧きだしてくる。遂には業を煮やした米軍はネバダ砂漠とアリゾナ砂漠で熱核攻撃を敢行した。結果としては、一掃することは出来たが、翌日にはまた元通り埋め尽くされていた。


こうして人類はアイツラに対する決定打を持たずしてひたすらに生存圏を狭めていった。

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未定 単サス @TanTanSaSSaS

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