Ep 13. キングオーク
「ようこそ冒険者協会へ。今日はクエストですか?」
「そうですね。何かいいのありますか?」
「それでしたらあちらのクエストボードをご覧になってください。」
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平時
スライム討伐 1体200メルケ
ゴブリン討伐 1体900メルケ
オーク討伐 1体950メルケ
ゾンビ討伐 1体1000メルケ
スケルトン討伐 1体1800メルケ
緊急
特になし
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うーんどれにしようか。
「クエストを受けるときはどのようにしたら?」
「平時の欄のクエストはそのまま討伐に向かってください。後でカードに記載されてる討伐数を確認して報酬を渡します。緊急の欄のものはカウンターにて受注してください。」
ほう、そういうシステムなのか。確かにいちいちカウンターに行かなくて便利かも。
「それでは行ってきます。」
「気をつけて。」
「どれを倒すの?」
「どれを何体、じゃなくて時間までにかな?」
「そういうことね。じゃ、とりあえず森の方に行こう!」
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森に入ってしばらくすると、あちこちの木々に魔石が埋め込まれてるのが見えた。
「ツヴァイ、この魔石は?」
「結界石だよ。魔物を待ちに近づけないために。襲ってきたら大変でしょ?」
「確かに。じゃあ、ここから魔物がいるってことか。気を引き締めないと。」
程なくして、魔物が見つかった。ゴブリンの群れだった。
「俺にやらせて。」
そう言いながら群れの方に飛び出た。ゴブリン達が臨戦態勢になった。
「うーん、結構でかいな。大人から見たらそうでもないかもしれないけど子供だからなー、身長もちっちゃいし。ま、いいや。《貫け閃槍》」
指をゴブリンの一体に向けて、《ライトニング》を放つ。撃たれたゴブリンは瞬時に絶命。すると、ついにゴブリン達が襲いかかってくる。その数、12体。
「〈黒外套〉!」
異能を発動させながらベルトにさしてある拳銃を構え、発砲。
パアンッッ ガチャり、、、パアンッッ、、、
1発1発丁寧にゴブリンの脳天に打ち込んでゆく。回転弾倉の6発を使い切る。次の攻撃手段は
「〈カタナ〉ッ!」
右手に黒い日本刀の刀身が具現化する。
シュパッ!
身体強化のおかげで、視覚も強化され、戦いやすい。カタナでもう2体倒し、残るは3体。重そうな装備を着ているにも関わらず、身軽な動きで追ってくる。ここまで来られたらカタナでは倒しきれない。
「《雷よ踊れ
身軽だが単純な動きでしか追ってこないゴブリン達に向けて昨日試したばかりの《ライトニング》の
「ふぅ、これで終わりか。練習途中の《ライトニング》同時起動も普通に撃てて良かった。」
「良かったって、、、ふつうは同時起動なんてできないんだから。やっぱり健二は規格外すぎるよ。」
「ま、倒せたからいいじゃん。」
「これで戦い方もだいたい分かったでしょ。次ぎいこ?」
「あ、
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そんなこんなで魔物を順調に倒していく。
「た、助けてーーーーー!」
「うわーーーーーー!!!
「悲鳴だ。」
「うん、悲鳴だね。どうする?」
「うーん、行ってみよう。」
声がした方向を頼りに、現場まで行ってみる。
「こ、これは、、、!キングオーク!?」
このデカくて太ってるやつ、キングオークって言うんだ。
「健二、助けるよッ!〈剣よ〉」
ツヴァイが異能を発動させた。そういえば異能で戦ってる姿は見たことないな。
「分かった!《雷よ踊れ 幾条もの雷閃となりて 敵を刺し射抜け》ッ」
見えない何かに操られた4本の剣と同時起動された《ライトニング》がキングオークを襲う。
「これでも喰らえ!
拳銃の連続射撃をオーク達に撃つ。しかし、、、
キングオークは無傷。剣撃によるかすり傷はあるものの、魔術による傷は防具に一つと付いてない。
「これ、何なんだ?」
このキングオーク、倒せるのか!?
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