Ep 10. 決闘

〜前回のちょこっとあらすじ〜

・スキル[叡智の眼]を発動させた

・中二病力が上がった

・黒いコートで中二病力がもっともっと上が(ry


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ところ変わって、今は冒険者協会前にいる。なぜって、冒険者登録するためだ。冒険者協会は、小樽のオルゴール堂なような外観だった。


「これか。ちゃっちゃと登録済ませるか。(テンプレだとなにか起こるよなー、絶対)」


ドアには、冒険者協会へようこそって札が掛けてあった。


カチャ、ギーー、、、(ドア開閉音)


中は、まっすぐ進んだところにカウンターがあって、その横に椅子やテーブルなどが置いてあって、冒険者たちで溢れかえっていた。


「冒険者登録ですか?」


「はい、そうです。どうやってすれば?」


「こちらの紙に必要事項を書いてください。カードを発行するので。」


上には細かいことまで書かなきゃいけなかった。まぁ、身分証明書代わりになるものだから仕方ないか。


「これが協会のカードです。再発行は1,000メルケで行っています。なにか質問はありますか?」


「大丈夫です。ありがとう。」


「これで無事にカード発行できたね。」


「うん、これで何も起こらなきゃいいけど、、、」


「あー、どけどけ!雑魚共が!Bランク様のお通りだー!」


あ、はい。テンプレ回収お疲れ様です。なんでこんな時まで、、、


「んあ!おめーら突っ立ってないで退けよ。Bランク様のお通りだって言ってんだぜ?」


「いや、そっちがどけよ、オッサン。」


あ、ヤベ。つい本音が、、、これ絶対、、、、、、


「あ?オメェ、んのか?オラァ!?決闘だ!こいつは俺を馬鹿にした!教育が必要だ!!」


周りの人たちは、やれやれみたいな顔したり、やっちまえ!みたいに騒ぎ立てるやつもいる。テンプレ、まじ乙っす。


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協会には、闘技場があるらしく、そこで決闘や訓練が行われる。


「Bランク、イェンからの申し出により、Fランク、ケンジとの決闘をする!」


司会が言い終わったとき、こっち見て、おまえ、死んだなみたいな顔してきた。それちょっとやめてもらえますかね?


「俺を馬鹿にしたことを後悔させてやるよ!」


あ、この人本気だ、、、怒らせちゃったみたい、、、


「始め!」


わぁぁぁぁっと歓声が上がる。無双ルートなるか?と思ってたころが僕にはありました。


「テヤァ!」


この人、斧を使ってきた。斧みたいな重量物は避けなきゃ。


「とうっ!」


「オメェ避けてんじゃねーよ!」


「知らんがな。避けなきゃ死ぬだろ。《貫け閃槍》!」


「ハッ!そんな魔術は当たらんよ!」


あの斧には魔石がはめてあったから、それなりに魔術を防ぐことができるのは知っていた。それでもなぜ撃ったかというと、、、


「[身体強化:黒外套スキロスマントル]、[カタナ]!」


《愚者》を起動する隙を作るため。斧を振り回したら、確実に次の動作が遅くなる。


「そんな剣とコートで何ができる!」


「何でもできるさ!」


ガキィッッ!


カタナと斧がぶつかって、鈍い音を立てた。そして、|カタナ(・・・)が斧を吹き飛ばした。


「なッッ!」


「もらったッ!」


「フッ、甘いな。《炎》ッ!」


極限まで切り詰めた呪文では並大抵の人は威力が10分の1にまで下がるが、、、


「ゲフっ、あフッ、、、、、、威力増強の手袋か。」


増強されて、しかもそれを至近距離で食らった。それで十分有効打になるはずだが、、、


「なっ、、、なんで無傷なんだッ!」


「このコートのおかげさ。これで終わりだ!」


大剣の形に具現化させたスキロスを持って走り出す。


「ハアああぁぁぁあ!」


「ヒイッ!、、、、、!」



ブンッと大剣が風を切る音がする。そして、、、


カツンッ

大剣にしてはあまりにも軽い音が響き渡った。


「しょ、勝者は、ケンジ!」


うわあぁァァァ!と歓声が上がった。


「な、ぜ、、、?」


「ん? ああ、原理か。重力操作だよ。」


カタナで斧を吹き飛ばせたのは重力増加のおかげだし、最後にカツンと軽い音がしたのは重力を減少させてたからだ。


「やったね!」


「うん、少し負けるかもって思ったけど、勝ったよ!」


「ケンジ君といったかね。少し私の部屋に来てほしい。」


誰だ、こいつ?全く見に覚えがないんだが、、、


「ああ、私はここの|長官(マスター)をやっているセインだ。宜しくな。」


マスター直々の呼び出しを食らった。

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