Ep 9. 愚者と眼
〜前回のちょこっとあらすじ〜
・硝石を作り始めた
・錬金術を教わった
・規格外って言われてしま(ry
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ズキッ
「いてっ、、、なんか最近左目が痛むな〜。変な病気にでもかかったか?」
今は日課になっていた朝のトレーニング。集中が必要な魔力循環の練習をしてるときでも、お構いなしに痛みはやってくる。
「なんか日を追ってひどくなってる気がする。今日の朝飯でちょっと言ってみるか。」
そして、いざ食卓で言ってみると、、、、、
「意外と早かったわね。」「あ、そうなんだ。」
皆さん反応薄くない? ってか普通に痛いんですけど。なんか治せないの?
「痛いのはたぶん[叡智の目]が発動してるからよ。まだ不完全だけど。食べたら昨日の実験室にきてね。」
なんかよくわかんないけど、とりあえず病気ではないらしい。よかった。
「実験室に行ってみるか。叡智の目って、なんだろう?」
このとき、健二はすっかりステータスに載ってた項目を忘れていた。
実験室につくと、昨日の錬金術関連のものは片付けられ机がスッキリしていた。
「じゃぁ、左目に力を込める感じで[叡智の目]を発動してみて。」
「んんん〜〜、、、いてっ!」
左目をあの痛みが襲う。しかし、何度かやってみるうちにコツがつかめてきた。
「今度こそ、、、、、、、、うわぁ!?」
急に視界がいろんな文字で埋め尽くされた。これが[眼]の力なのか?
「大丈夫、健二?もう痛くないはずだけど、、、」
「痛くはないんだけど、なんか視界が文字で埋め尽くされてるような、、、」
「あら、制御できてないみたいね。できるようにならないと、使えないから明日から練習ね。とりあえずはこれをしてなさい。」
渡されたのは眼帯だった。中二病っぽくって、素敵。
とりあえずは左目が痛いのは解決したのかな?
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「よいっと、せやっ。 とうっ!」
今何をしてるかというと、屋敷の裏山で身体強化の練習をするためにパルクールをやっている。それもただの身体強化ではない。《|闇影犬(スキロス)》を纏わせてやる強化だ。纏わせることで足が黒い布で巻かれてるような見た目になってる。
「だいぶ上手くなってきたんじゃない?」
「そう、だね、、、。少し休憩しよう?」
「ん?まだ疲れてないでしょ?」
俺は強化してるとはいえ自分の足で走っていて、ツヴァイは《ゲイル・アクセラレーション》で空中機動してるから俺のほうが疲れてる。だけど、そのまま続けることにした。なんだってそうしないと屋敷につかないから。
「ふ、う、、、着い、た。」
「結構体力もついてきたんじゃない?《慈愛の使徒よ》」
「回復ありがと。てか回復魔術なんで途中で使ってくれないの?」
「そのほうが効率いいからだよ。ボクもこんな感じで母様に特訓させられたんだよ。」
「(怖ぁ、、)今日は何するの?」
「今日はスキロスを身体から離しての具現化と制御の練習よ。」
魔術は理論的に説明できるから比較的簡単に習得できるけど、異能はイメージだから、その分難しい。だけど、、、
「んんん〜〜、、ほい!」
逆に云うと、イメージさえできれば簡単に出来る。だから、3Dモデルを作ってた俺にとっては簡単なことだ。今回は日本刀をイメージしてみた。
「なんか健二だったら何でもできそうだね。剣はカタナを使うんだね。」
「まあ、慣れてるし。あ、こんなこともできるんだ。」
カタナって知ってるのかな?昔も転生した人がいたのかな?
今度は黒いコートを作ってみた。これ、中二病力がアップした気がする。
「あ、かっこいい!いいじゃんいいじゃん」
「こんなにも早く使い方に慣れるって、やはり健二君ね。」
「あはははは」
もしかしたら無双ルートなるか?!
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