Ep 8. 錬金術

〜前回のちょこっとあらすじ〜

・秘密の会合があった

・異能者組合うの皆に自己紹介をした

・この世界で日本人に会(ry


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異能者組合登録から2週間経った。もう、自分のステータスも見れるし、簡単な攻撃魔術なら使えるようになった。適正がある電撃魔術だったら次に進んで殺傷系呪文をやっている。マグニティス石も届いて発電機を作ったりもした。そして今日は、、、、、、、

「レナさん、何か腐りやすいものってありますか?少し使いたいんですけど、、」

「それなら調理場のとこにあるから、つかっていいよいよ。今日もなにか作るのかな?」

「まぁ、そうですね。んじゃ、使わせていただきます。」

調理場によってから、屋敷の庭に出る。庭と言っても、裏庭的な感じだからちょっとした園芸用品倉庫とかがあるくらいだ。

「ここらへんでいいか。枯れ葉もあるし。」

枯れ葉をある程度集め、適当に場所を作って準備完了。

「《炎よ・その紅を以て・焼き尽くせ》」

手にオレンジの方陣が浮かび、火球が生成、撃たれる。

「初級の非殺傷系でもいざ撃ってみると結構威力あるんだな。ちゃちゃっと灰を集めて終わらせちゃうか。」

地面に穴をほって貰った生ゴミと枯れ葉の灰を一緒に埋める。

「これで明後日が楽しみだ。」

こんな変なことをしている理由は数日前に遡る。


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「こんな時間に呼び出してすまない。」

「いや、気にしないでください。俺も話そうと思ってたんで。ライネルさん、暁さんどっちで呼べばいいですか?」

「ライネルにしててくれ。この世界ではそれで通ってるから。」

こんな感じでライネルさんと話していたのだ。最近の日本や世界のこととかを話していたけど、途中でライネルさんも銃オタなことがわかってつい長く話してしまった。その話の中で、

「そういえばこの世界、硫黄があるんですね。」

「あるのか!?なら、黒色火薬が作れるじゃないか!」

「知らなかったんですか?あと、ライネルさんの方も硫酸とか硝酸みたいなの見つけました?」

「ないな。あったら綿火薬作れるのに、、、だが、ついに日本では超えられなかった一線を超えられるぞ。」

「うおぉ、そう考えるとワクワクしてきた。よし、作ろう!」

「うんできたら見せてよね?」

「オッケーです!じゃぁまた。」

そんなわけで硝石・・作りが始まった。


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「ふう、あとは本体の制作だな。細かいとこもあるから、金属細工師に頼まないと無理かな。」

「健二ーー。あ、裏庭にいたんだ。何してたの?」

「めっちゃすごいこと。多分できたら驚くよ。」

「そう?じゃあ、楽しみにしてるよ。あと、もう時間だよ?もうもどらないと。」

「あ、訓練、忘れてた。今行くー。」

今日の訓練は錬金術らしい。ちょうどいいときに練習できてよかった。今日は屋敷の研究室的なとこでやるらしい。

「今日は錬金術、ということで屋敷の実験室でやるわ。まずは基本から。種類についてだけど、〈賢者の力よ・其の光で・創り変えよ〉の詠唱で変えたいものと対象をイメージする。これが1級錬金術で簡単なものしか扱えない。魔法陣で行う2級、触媒を使う3級とかもあるわ。」

ふむふむ。級が上がるごとにより複雑なものが作れるわけだ。どれくらい複雑なものが作れるんだろう?

「じゃぁ、早速やってみよう?ボクは錬金術苦手で、、、」

「そうなの?まぁやってみよう。《賢者の力よ・其の光で・創り変えよ》」

手に今度は紫の方陣が浮かんだ。すると、目の前の羽ペンが鉛筆に変わった。

「ほんと毎回驚かされるわ。普通・・なら錬金術難しいはずなのに、、、(ボソボソ)」

「こんな感じなんだ。あ、、これなら、、、」

もう一度錬金術を起動する。今度は空気・・をもとの素材のして短剣を作ってみた。

「あ、できた。」

「ん?今何もないとこから短剣が生まれたような、、、」

「空気を使ったんだよ。素材として。」

「母様?空気って触媒使わなきゃ素材にできないんじゃなかったっけ?」

「そうだったはずだけど、、、まぁ健二君が規格外なのはわかってることだし。(呆れ)」

規格外って言われたのは心外だけど、いろんなものが作れるようになったし、いっか。

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