Ep 5. この世界

前回の、ちょこっとあらすじ〜

・硫黄を買った

・血中マナを感じた

・もう一つのチートが(ry


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「なんか健二っていろいろとすごいよね。血中マナだって感じ取れるの普通一週間くらいかかるし。」

「そうなのか、ひょっとしたら俺天才かもな」

冗談のつもりで、軽く笑った。

「いや、真面目に天才だよ。すごい異能術師になれると思うよ。」

「異能術師って?」

「異能と魔術、両方使って戦う人のことだよ。そこらへんも今日母様が教えてくれるって。」

今日はツヴァイのレナさんからこの世界のこと、簡単な魔術理論と異能のことを教えてもらうことになってる。あと、一応この世界では、リンハット家の養子ということになってる。

「んじゃ、戻ろう?」

「ん、そうだな。」


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「健二君、始めようか。」

「はい、お願いします。」

この世界の地理、歴史などについて、話してもらった。


この世界は、四大陸で、今いるのは、ハルト王国、ヴェルト大陸。おもに人族が住んでいる大陸だ。そして、西ヴェルト大陸には亜人族、エルフ族がいる。エルデ大陸には魔人族がいて最後のペゴス大陸には誰も住んでない極寒の地。調査にもあまり行かない。

人族はバランスタイプ。魔力量も、力も。だけど、他の種族よりも頭が良い。

亜人族は力が強い。だけど魔術があまり使えない。その中でエルフ族は逆に魔術が得意で近接戦闘はほとんどできない。

魔人族は、魔術も、力も強いし、頭もそれなりに良い。二千年前に突如現れて、他の種族を征服しようとした。しかし、三種族が協力して、戦争は終結した。これが有名な魔導大戦。不可侵条約を結んで、それからは平和にやっている。だけど、最近、人族亜人族と仲が悪くなっている。まだ仲が悪いだけだが、戦争に発展する危険性がある。


そして、魔術。それは簡単に言えば、自分の中にあるマナを使って現実に想像した現象を引き起こす術。白魔術と黒魔術があって、白魔術は生命、肉体を司っていて、黒魔術はエネルギーや物体を操る。黒魔術には属性というものがあって、火炎、電撃、氷結などがある。錬金術、結界術は、黒魔術であるにもかかわらず、属性ではない。白魔術は属性はないが、精神と肉体を操って多種多様なことができる。また、方陣を書いて行う儀式魔術もある。


「こんなことかしら、知っておくべきことは。これくらい知っていれば大丈夫だと思うわよ。」

「結構大変ですね、戦争始まるかもって。」

「まぁ、まだ外交問題で済んでるけどね。だけどもし、、戦争になったら、、、」

「他の人に堂々と異世界人とか言えないし、ここ国境に近いから俺多分疑われるな。」

いきなり、国境付近の奴が来たってなると、大騒ぎになる。それはぜひ避けたい

「あら、そしたらいい場所があるわよ。冒険者協会は知ってる?」

「冒険者登録したり依頼受けるアレですよね。」

異世界系の定番のやつ。そこでテンプレの決闘申し込まれるとかないといいんだけど、、、

「そう。それの異能者版、異能者のためのギルドがあるのよ。|能力者の組合(シンケントロシ)っていうね。」

「あそこに行くの?でも健二はまだ、魔術も異能も使えないし、、、」

「だから、訓練で強くなってから行けばいいんじゃない?能力者組合の方だったら、挨拶ぐらい問題ないし、むしろ大アルカナが入るって大喜びよ。」

「じゃあ、明日にでも行きますか?」

「えっ健二、早くない?」

「こっちには、備えあれば憂いなしって言葉があるんだ。いろんな準備は早くしたほうがいいだろ?で、能力者組合ってどこにあるんだ?」

「ハイレカの街だけど、少し外れの方の酒屋が入り口。」

「入口ってことは酒屋の裏が『組合』になるわけか。」

「そういうこと。登録しとけば、魔鉱石がもらえてそれが登録証明になって、それで入ることができるの。」

「そいうこと。」

うん、なんかハイテクすごい。初ギルドかー、、明日楽しみだな!!







今回は設定メインになりました。用語も増えてきたので、載せておきます。

ー用語ー

スキロス:ギリシア語で「犬」

ヴェルト:ドイツ語で「世界」

エルデ:ドイツ語で「地球」

ペゴス:ギリシア語で「氷」

シンケントロシ:ギリシア語で「集まり」

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