Ep 6. 異能者組合へようこそ

前回のちょこっとあらすじ〜

・この世界について教わった

・魔術についての簡単な説明をした

・明日、異能者ギルドに行くことに(ry


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「ふわぁ、起きたーー、、、」

昨日の朝はいろいろドッタンバッタンだったが、今日の朝は気持ちが良い。そのまま腕を伸ばすと、何かにぶつかった。

「んん?」

「健二?おふぁよう」

え?なんでツヴァイが俺のベッドにいるの?なんで?


ー昨日の夜ー


その夜は昼が晴れだったにもかかわらず雷雨で、時々窓の外が光った。

コンコン、、、、、ガチャ

「け、、健二ーーーー」

「どうしたの?ツヴァイ?」

「か、雷、、、、、健二助けて。」

え?ツヴァイって雷だめな系?



「ふぅ、落ち着いた?」

「うん、大丈夫。ありがと。」

「んで、雷が怖いから逃げてきたと。」

「うん。」

「なんていうか、案外頼りないな。」

「え、、だって、、怖いんだもんっ」

なんかこいつが雷怖いとか、意外だな。

「部屋にいるのはいいけど、もう俺は寝るぞ?」

「ん、別にいいよ?」

「早く自分の部屋に帰れよ?おやすみ。」

「おやすみ」


ーーーー


「それから、俺のベッドで寝たと。」

「うん、寂しかったから。」 

なんだろう、俺は毎朝何か起こらないとだめなのか?そういう運命か何か?

「健二、おはようっ!(チュッ)」

ツヴァイはほっぺにキスして戻っていった。


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「健二君、おはよう。」

「おはようございます。今日はレナさんも一緒に行くんですか?」

朝食でその日の予定を確認する。毎朝の日課らしい。

「そうね。最近行ってないし、顔出すのもいいかなと。」

「母様は、最近ボクに任せっきりだからね。」

「余計なこと言わないの。あと、私は他の用事もあるから先に二人で行ってて頂戴。」

「「わかりましたー」」


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「じゃあ、私はこれから用事があるから。ツヴァイ、案内任せたよ。」

「わかってるよ、母様。じゃあ、健二、こっち。」

案内されたのはそれなりに街の中心に近いとこだった。

「あそこのレンガの建物が冒険者協会。異能者組合はこっち。」

「街の中心に近いんだな。王都の方もこんないいとこにあるのか?」

異能者組合は王都にも支部があるらしい。

「まぁ、そうだね。着いたよ。ここが『組合』の入り口。」

「シンケトロシって酒屋の名前だったのか。」

「そういうこと。中に入ろう?」

中に入ると、たしかに酒屋だった。カウンターには、老人がいた。

「いつもので。」

カウンターに行くと、ツヴァイが魔鉱石のペンダントを見せた

「りょーかいだ、そいつは新入りか?」

「そうだよ。だけど、話は中のほうがいいでしょ?

「そうだな。わしは《大地の杖》のカレンドだ。よろしくな。」

「よろしくお願いします。えと、《愚者》の健二です。」

「なッ、、大アルカナ! そうか、んじゃ、異能者組合シンケトロシへようこそ。歓迎する、ケンジ殿。」

「普通に健二でいいですよ。」

「なら、そう呼ばせてもらう。」

異能者組合本部は二階にあった。

「あれ?カレさんだ。そいつは?新しい仲間かな?」

「そうだ。登録しといてくれ。」

「おーけー、君、名前は?」

「健二です。登録はどうやって?」

「あー、必要事項をその紙に書いといてくれ。わからないとこがあったら、ツヴァイに聞いてくれ。オレは《大剣の騎士》のリチャードだ。よろしくな!」

「え、ちょ、まってくださいよ!」

「アイツはちょうどサボってた分の仕事を片付けなきゃだからな。登録書は所長室に持っていけばいいと思うから、早く書いちゃお?」

「そ、そうなのか。」

なんか不安になってくるけど、大丈夫なのか?ここ。まあ、早く登録書を書いちゃうか。

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