第85話 決戦前夜

地下にも小さな小部屋があり、それぞれのパーティに振り分けられた。

ランクの低いパーティは大広間に雑魚寝らしいが、さすがに私たちには部屋が与えられた。明日の決戦で主力扱いだからこれぐらいのVIP対応はしてくれるみたいで安心した。

雑魚寝だったらうっかり氷漬け事件を起こさないためにずっと寝れないところだった。


「さて、ステータス」



面倒くさくて後回しにしていたスキル振り分けとかをしないといけない。

ジゼルさんが一緒に来ていて、魔族をスルーして進めるとは限らない。というか、絶対無理。

できればグートと戦いたくないが、中に配備されていないことを祈るしかない。


まあ、戦うなら最善を尽くしておきたい。


ついでにイアンのも掌握で見てスキルがカンストしていることをイアンに伝える。

のぞき見スキルの上位互換である掌握ですら種族がバレないイアンの偽装技術は一体なんなんだろう。

まあそんなスキルがあればそのスキルを見えないように偽装するだろうし、見えないよなあ。



「カコ」

「なに?」

「私のスキルは絶対防御とレイピア」



ルイスが冒険者のイロハという本を楽しそうに読んでいる。無表情だけどなんとなく楽しそうに見える。不意にルイスがスキルを教えてくれた。


パーティメンバーは能力をリーダーに伝えておきましょうとか、書いてあるのかもしれない。



「想像ついてた」

「説明は?」

「戦ったとき、あれ、全力?」

「今日のは手加減はしてない」



そう言われてもルイス片腕怪我してたし…

ただルイスに実力がわからんと言ったら「戦ってみよう!」という発想になりかねない。


わかったフリで笑っとこ。


使いまくってた片手剣と刀のスキルがカンストしてるけど、凄い刀の出現で、片手剣の役割は減りそうだ。

スキルは刀だけでいいかなあ。

ルイスと戦う可能性も考えて魔力をまとわない普通の片手剣を持ち歩くことは持ち歩くけど、武器の耐久度を考えたら、これ以上威力の高いスキルでは相手にぶつける前に武器が木っ端みじんになる。

現在使っている片手剣のスキル、衝撃波だってすでに2回か、3回で剣をダメにしてしまう。



『名前 カコ 種族 デミヒューマン

 Lv.60

 HP:385   MP:0

 力 :399   魔力:0

 物理防御:96  魔法防御:54

 すばやさ:113 幸運  :25

 スキル : 刀身一体lv1 投石術lv3 蹴術 lv5 掌握術lv2 閃弾槍lv2

 個性  : 物理的解決 片手剣の達人 刀の達人 投てきの熟練者 投槍の達人 剣の熟練者 打撃の使い手 のぞき見の熟練者

 称号  : 仕事を増やさない仕事人見習い

       みんなに感謝できるひと

       文化的最低限度の探求者

       将軍と縁ある人

       ドラゴンスレイヤー

       廃城メーカー

       落としもの拾い

  昨日の敵は味方(new)

 幻術師泣かせ(new)


名前 イアン 種族 デミヒューマン

Lv.50

HP:87 MP:294

力 :54 魔力:276

物理防御:52 魔法防御:99

すばやさ:101 幸運  :9

スキル:上級精霊魔法lv1 金縛りlv5 変化術lv6 調合lv4

個性:絶対零度 魅惑のフェロモン 精霊魔法の使い手

称号:孤独を命ぜられた者

   ドラゴンスレイヤー

   極端なシスコン

   落としもの拾い

 分析者(new)


名前 ルイス 種族 ヒューマン

Lv.78 サン王国の守護家』



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る