第5.5話 美桜と春樹の知らない物語

 近くのベンチに座ってアイスを食べ終わった後も、夢咲は超という接頭辞を付けたいくらいご機嫌だった。僕のアクションや会話で、毎回コロコロと変わる彼女の表情を見ていると本当に飽きる事がない。

 美容院に向かう道すがら、会話のキャッチボールの合間に“今ここで手を繋いでみたら彼女はどんな顔をするだろうか ”なんてことを幾度となく思ってしまった。はぐれたら困るからなんて言い訳すら頭に浮かんでくる。

 でも、結局は今の楽しく会話している空気を壊す勇気は僕に無い。

 すぐ横に揺れるそれに手を伸ばす事は叶わないまま、何事もなく線路の反対側にある夢咲の従姉妹夫妻がやっているという美容院に着いてしまった。

 美容院と言われて、駅前の雑居ビルの一階にありがちなオープンな雰囲気のお店を想像していたのだが、夢咲が案内してくれたのは、もっと住宅街の中にある、店舗兼住宅が繋がっているこじんまりとしたお店だった。

 夢咲が先にこんにちは〜と、気さくに入って行ったおかげもあって、人生初めての美容院でも、心理的に入りやすく感じる事が出来た。

「ごめんね翔子ちゃん、いきなり予約頼んじゃって」

「いらっしゃい。構わないわよ、そのくらい。それで、その子が紹介してくれた東雲君かな?」

 道中の会話から察するに、いま翔子ちゃんと呼ばれた女性の美容師さんが夢咲の従姉妹のお姉さんだろう。年の頃は、僕らより一回りほど離れているだろうか。

 はい、よろしくお願いします、と、翔子さんに頭を下げる。

 こちらこそよろしくね、と答えた翔子さんは、ちょうど他のお客さんのカットの最中だった。

 小洒落た店内に、夫婦で一台づつなのか、二台のスタイリングチェアに、二つの鏡と流しがセットで据えられている。

 流れているBGMは県内のFMラジオだった。

「田中さん、ちょっと待っててね」

 キリが良かったのか、翔子さんは田中と呼ばれた常連さんに一声掛けてから「あきらさーん」と店の奥へ呼びかけた。

 すると、すぐにサーフィンが良く似合うといった風貌のワイルドな男性が姿を現す。歳は翔子さんよりも五つくらいは年上、アラフォーに差し掛かろうかといった所だろうか。

「お待たせしました、今日の君を担当させてもらう、彼女の旦那の大澤章です。じゃぁ先にこれを……」

 見た目と裏腹に、優しそうな声でゆっくりとした口調の章さんは、僕に店の名前が入った名刺を手渡してくれた。

「美桜から男の子だって聞いてたから、うちの旦那さんにお願いしたんだけど、大丈夫?」

「はい、改めましてよろしくお願いします」

 再び頭を下げると、章さんは自分の受け持つスタイリングチェアへと僕を導く。

「どんな感じにしたいとかはあるのかな?」

「実は美容院って初めてなんで、どうしたらいいのやら……」

 恥ずかしながらそう言うと。おっけー、とにこやかに笑った章さんがiPadで見れるヘアカタログを持ってきてくれた。

「この中からやってみたいヘアスタイルを探すといい。美桜もこっちにおいで」

 章さんに呼ばれた夢咲も一緒になってカタログを覗き込んだ。

 カットモデルさんの顔が並んだ画面を下へとスクロールさせていく。気になった髪型の画像をタップすると、その髪型の左右前後からみた写真なんかも拡大表示される。

「美桜ならどんなのが好みだい?」

「うーん、こんな感じかなぁ?」

 夢咲がタップしたのは、今見ていた画像からすこし前に戻った写真だった。ビジカジセミウェットマットスパイキーショートとか言うやたらと長い名前のヘアスタイルらしい。心の中でスタバの呪文かっ! と言ってしまった。

「だそうだけど、東雲君はどうする?」

「正直、中学の頃は部活で丸ボーズか、高校入っても整髪剤とか使った事ないんですよ……これ自分でもセット出来ますかね? なんか縦方向に髪流してますけど?」

 丸ボーズという所で夢咲に笑われた気がするが、なら章さんがおすすめの整髪剤も教えてあげるよ、との事でこの髪型に決定した。

 染髪も以前から若干興味はあったものの、まだ染めたことはない。

「無理強いすることもないんだし、地毛のままで行こうか」

 そう言ってくれた章さんの言葉で僕の茶髪デビュー? は今回お預けとなった。

「わたしは終わるまで時間つぶしてくるからねー」

 それだけ言い残すと、おもむろに夢咲は店を後にした。まぁ待っていてもスマホをいじるくらいが関の山だ。

 見知らぬ場所に一人残されるのは不安になったが、章さんは気さくで話上手な人だったので、気まずくなるどころか男同士の会話に花が咲いてしまった。

 特に、日焼けしてるしサーフィンやってそうですね? と聞いた所、コレは釣り焼け! と言われたのにはびっくりした。

「俺たちって海が荒れてると、砂浜は釣りにならないじゃんか。ダメだよなーって思っても、仕事が休みだしって浜に行くと、『今日はいい波ですね!』ってサーファーに嬉しそうに言われちゃうんだよな!」

「僕らは海を見てガックリなんですけどね!」

 まさかの同じ釣りの趣味があった為に話はますます盛り上がった。


 一通りカットが終わり、初めて仰向け状態での洗髪をしてもらっている時だった。

「美桜が友達連れてきたのは二人目だなぁー」

 章さんがぼそっと呟いた。

「高校の友達には教えてないって言ってましたよ?」

 だろうな、と言った章さんは、はははと快活に笑った。

「よっぽど気に入った奴しか呼ばないだろうよ」

「そうなんですか?」

 僕の質問に、あぁ。と肯定したと同時に濡れた髪を手で搾られ、次いで頭がタオルに包まれた。

「起こすよ」

「はい」

 スタイリングチェアが動き、上半身がら起こされれる。そのまま椅子ごと180度回転して元の位置に戻った。

「うちの奥さんほどではないけど、美桜は可愛いだろ?」

 タオルでわしゃわしゃと髪を拭きながら章さんがどこか自慢げに話す。

「若い子に勝てるわけないでしょ?」

「だってよ」

 隣で手を動かしている奥さんからのツッコミと、苦笑しながら言う章さんに、思わず僕も笑ってしまった。

「ここの夫婦漫才も店の魅力のうちよね」

 そう語るのは、今はパーマを当てている最中の田中さんだ。

「ありがとうございます。よく言われます」

「全く、しょうがない人なんだから」

 店内に四人の笑い声が広がった。


「それでだ、結局、東雲君は美桜のこと狙ってるのか?」

 唐突すぎてびっくりしたが、はい、カミソリ使ってるから頭動かさないでねー! と言われては何も出来ない。

「今のわざとですよね?」

「もちろん」

 悪びれる風もなく言われた。むしろ清々しいくらいだ。

「そりゃ、とても可愛いと思ってますよ。けど夢咲さんの事は、クラスの男子で見守ろうって協定みたいなのが有るんです。一年の頃から、色んな人が告白しては、好きな人がいるって、みんなして断られているみたいなんで」

「ふーん、紳士協定って所かな」

「ですね。と言うか、むしろ付き合いの長い章さんの方が知ってるんじゃないですか?」

「そこは顧客の個人情報を流しちゃまずいでしょー」

「ですね!」

 話しているうちに全ての作業が終わり、章さんは慣れた手つきでドライヤーを手にすると、わしゃわしゃと髪をなでながら素早く水気を飛ばして行く。

「じゃあさ、東雲君はどんな髪型の子が好きなのかな? 僕らは美容師だから、いまどき男子の好みの髪型は把握しておきたいんだよねー」

「それ、僕個人の好みでいいんですか?」

「うちにはいろんな子が来るからね。好みを集約すれば女子の流行りとは別に男子目線の流行りも分かるって訳さ」

 確かに一理ある理論だ。

 今いるお客さんの話を聞いて、別のお客さんに対するサービスとして活かせるよう、勉強をしているのだろう。

 会話の中でも自分の一人称を変えることで、仕事モードとプライベートの差を付けて、顧客との会話を引き出し易くしている。

「好きな男子にアピールする為にうちの店にくる子もいれば、逆も然り」

「なるほど……」

 仕事に対する大人の職人として、姿勢がカッコイイと思った。それならば、ここまで丁寧な仕事をしてくれた章さんに対するお礼として、僕は正直に答えようと思った。

「僕はやはり落ち着いた色のサラサラストレートが好きですかね」

「おっ、黒髪ロングは定番だねぇ〜」

「黒髪もいいし、少しだけ染めてるくらいも可愛いですよね。あと、ハーフアップしてる子なんかも好きです」

「大人っぽい感じに見えるからかな? 君ぐらいの男子は年上好きだからね」

「それ、夢咲さんにも言われました」

 はっはっは。そういう事か。と、また笑った章さんは、ドライヤーを止めてから、櫛で髪を整え、ヘアワックスを取り出した。

「ここをこうして、流す感じに。真ん中辺りはわしゃわしゃーってふんわりと自然な形にして……」

 今まで格安理容院しか利用してこなかった素人の僕に、自分でやるセットの仕方を解説してくれる章さんは、やはりカッコいい一人の職人だった。

「おっけー、これで自分でも出来るよね?」

「はい、ありがとうございました。ドラッグストアでヘアワックスも探してみます!」

「うんそうするといい。それじゃ最後に、お節介なおっさんの戯言を聞いてくれよ?」

「お節介?」

 生まれ変わった様に変貌を遂げた、鏡にうつる僕の顔に疑問の表情が浮かぶ。

「脈アリだよ」

「…………」

 ふっと真剣な顔をした章さんに僕は何も返す事が出来なかった。

『カランコロン』

 ちょうどその時、入り口の扉に付けられた鈴が鳴って、夢咲が店に駆け込んできた。

「めっちゃ雨降ってきたー!」

「あら、本当ね。美桜、タオル使う?」

 翔子さんがタオルを差し出すと、夢咲はありがとう、と言ってそれを受け取っていた。

「美桜、ブランニュー東雲君はどうだい?」

 章さんに言われた夢咲がこちらを振り向いたので、座ったままだった僕も彼女の方に向き直る。

「変じゃないかな?」

 気恥しさを隠しきれない僕に、夢咲はにっこり笑ってくれた。

「カッコよくなったじゃん!」

 あまりにストレートな褒め言葉に思わず顔が熱くなった。

「な、言っただろ?」

 章さんにボソリと言われるとますます熱が上がってしまう。

 何のこと? と、小首を傾げた夢咲に、男同士の秘密だよ、な。と答えた章さんは僕の肩をバシッと叩いた。

 僕達の様子を見守っていた翔子さんと田中さんも、あらまぁ、微笑ましい、と言わんばかりに笑っている。

 それを見た夢咲は、えー、わたしだけ仲間外れじゃん! とか言って不貞腐れていたが、つまらなそうにくちびるを尖らした彼女もまた非常に可愛らしかった。


‎✿*❀٭✿*❀


 わたしは翔子ちゃんの旦那さんである、章さんに東雲君の事を委ねると、一旦お店を後にした。

 わたしだって化粧をしている途中を見られるのはいくら親しい間柄でも嫌だと思うのだから、異性なら尚更だ。それにビフォーアフターを楽しむためにも途中経過は見ない方が良いだろう。

 章さんならきっと彼の事も丁寧にカットしてくれるだろうし、悪いようにはなるまい。それなりに時間を掛けて作業してくれるはずだ。

 一時間くらいと思われるその時間をどう過ごすか思案して、コンビニの立ち読みには長過ぎると判断する。もう一度線路を超えて北口側に出ると再びテラスモールへと戻った。


 昨晩、彼と一緒に過ごした時間はわたしにとって久しぶりに気を許せるものだった。百合香との口論があってから、まともに同級生と話したこともなかったのだ。

 それこそ彼とは、今までろくに話した事なんて無かったのに、中学時代の親友である紗奈恵と一緒にいる様な感覚だったのが不思議だ。

 みっともない所もみせてしまったが、彼はそんなわたしの事も優しく受け止めてくれる。そして自分の事のように心配してくれた。

 百合香達と付き合ってから寄ってきた、やたらと自慢げで自己主張の激しい男性陣とはそこが決定的に違う。彼みたいなタイプの男性は初めてだ。

 今考えると、なぜあの時に今日のデートに誘ってしまったのだろう? いやむしろなぜ自分は誘う事が出来たのだ?

 そもそもふたりきりで男性と出掛けるなんて初めてだ。今までは百合香や他の女子と男子が一緒にいて、それに誘われる形で付いて行った格好ばかりだった。だから自ら誘った事だって初めてだ。

 門限という訳ではないが、それなりに親に心配を掛ける時間という物はある。まだ高校生なのだからそれを理解した上で彼ともっと同じ時を過ごしてみたいと思った時、口を付いて出たのが、あの一言で、そこから全てが始まった。

 せっかく一緒に出掛けるのならば、彼に喜んでもらいたい。

 わたしは家に帰ると今日の為に色んなコーディネートを考えていた。

 それだけで嬉しくて、ついつい遅くまであれでもない、これでもないとやってしまったほどだ。

 しかし、彼について知っている情報はあまり多くない。クラスの女子から謎な人と呼ばれるだけはある。

 せめてクラス替えから間もない時期にやった親睦会に彼が来てくれていたら傾向と対策というやつを練ることも出来たのだが……

 仮に学校で常に一緒にいる友人の神田君に合わせるならば、彼はサブカル系だ。BLの知識も多少はあるみたいだから無きにしも非ず。ただ、わたしの持っている服とは少し違う気がする。

 もう一人の友人はイケメンの飛鳥君。家族ぐるみで付き合いの長い親友らしい。

 親睦会に来た時は爽やか系のスタイリッシュなファッションだった。

 四月頃から、彼に彼女が居ることは既に学年中の女子の知るところだ。その前から好きな人がいるという話と、昨日の東雲君から聞いた話から察するに、かなり長年思い続けて実らせたらしい。

 彼ほどの人物にそこまでさせる女子となると、きっと年上と察せられ、余程可愛い子なんだろう。

 口ぶりからするに東雲君は飛鳥君の彼女さんと交流がありそうだし、その子に比べられて負けるのは嫌だった。


 こうして決めた今日のわたしは、彼のドギマギした反応から察するに、お目に叶ったらしい。

 サンダルを履かないで、あえてポピュラーなスニーカーにして、親近感を持って貰おうとしたのも、おそらく失敗では無かった様な気がする。

 その後はこちらがドギマギしてしまう場面もあり、無意識に放たれた一言ほど怖いものはないと思ってしまった。


 テラスモールの中に入ると、さっきの彼の提案した選択肢の、選ばなかった方という訳ではないが、普段から贔屓にしているマイナーブランドのショップへと足を向ける。

 しかし、ショップの目の前まで来ると、小学校に上がるか前か位の男の子が、所在なさげにキョロキョロと辺りを見回していた。きっと迷子だろう。

 今は時間潰しの為に足を向けただけで、これと言って急ぎ買い物がある訳でもない。ならばと、わたしは迷わずその子に声を掛けた。

「ぼく、もしかして迷子になっちゃったかな?」

 努めて優しく話しかけたつもりだったが、何か張り詰めていたものが決壊してしまったのか、男の子は大きな声で『おがぁぁさ〜ん』と言いながら泣き出してしまった。

「泣かないで、おねぇちゃんと一緒にお母さん探そうね?」

 そう話し掛けても男の子はまったく泣き止んでくれない。

 そんな所を見掛けたのか、通りがかった夫婦が助けに入ってくれた。見た所、うちの両親より十歳くらいは若いだろうか。

「あらあらどうしたの僕? 道に迷っちゃったのかな?」

 奥さんの方が優しく頭を撫でるが、まだ男の子は泣き止まない。

「男ってのは、女の子を守れるくらい強くなきゃいけないんだぞ! だから泣いても良いのは嬉しい時だけなんだ!」

 旦那さんはそう言うと、奥さんよりも力強く男の子の頭をわしゃわしゃと撫でた。その力強さ故か、男の子が旦那さんの方を振り向く。

「見てごらん、僕が泣いてるから、お姉ちゃんが困った顔をしてるだろう。男の子なら女の子にそんな顔させちゃあいけないよ?」

 旦那さんの言葉に男の子はピタっと泣き止むと、きゅっとわたしと手を繋いできた。

「おねぇちゃん、ごめんなさい」

 それを見た旦那さんがニカッと笑うと、男の子も同じ様に笑い返している。

「お父さん、迷子センターの場所見てきてくれる?」

 奥さんの言葉に、任せろと言った旦那さんが両手に買い物袋をぶら下げたまま案内板まで小走りに向かうと、同じ様にして戻ってくる。

「一つ下の階みたいだね。君も一緒に連れて行ってもらってかまわないかな?」

「もちろんです。むしろすみません、場所を見てきていただいて」

 旦那さんはうんと頷くと、行こうか、と言ったので、四人で連れ立って迷子センターへと向かった。

「なんか昔を思い出すわね」

 歩きながら奥さんは旦那さんに話し掛ける。

「そう言えば、いつだったかハルがえらい大泣きした時にも、僕が同じ事を言ったような気がするなぁー」

 昔を思い出す様に語る夫婦の姿は、ふたりの歳月を思い起こさせる。きっと色々な事を一緒に積み重ねてきて、今があるのだろう。

 迷子センターに着くとちょうど男の子のお母さんが、放送を流してもらえるように手配していたところだった。

 カズくんと呼ばれた男の子は、お母さんを見つけるなり、わたしの手を離してお母さんに抱きついていた。

 何度も頭を下げて行った親子の事を、手を振って見送ると、何か硬いもので肩を叩かれた。

 振り返ると先程の旦那さんが缶コーヒーを差出してくれている。

「コーヒーで大丈夫だったかな」

「ありがとうございます」

 受け取って、ありがたくプルタブを開けさせてもらい、冷たいコーヒーを口に含む。少し乾いていた喉にはありがたい差し入れだった。

「家にも君くらいの年の息子と娘がいてね、今みたいな事があったら、君と同じ様に行動して欲しいものだよ」

「そうね、あなた偉かったわよ!」

 奥さんはポンポンとわたしの頭を撫でると、「行きましょうか、お父さん」と言って、連れ立ってその場を後にした。

 その場に残されたわたしは、とても恥ずかしかったけれど、ぜんぜん嫌な気分ではなかった。

 もし将来、わたしにも子供が出来たらこんな事があって、そのまま歳を重ねて行った先であんな風な夫婦になれたらいいなぁ……

 そう思った時、今の旦那さんの笑い方が、彼のそれと重なった。

 さぁ、彼を迎えに行こう。

 わたしは頂いたコーヒーの残りを一気に飲み干すと、いつの間にかすっと心の中に入ってきた想い人の元へと足を向けた。


✿*❀٭✿*❀

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