第2話 家庭を持つ 20代

やくざになった正雄とは、何も連絡なしの日々、修行に励む正人だが、親方とは気が合わない。素直に兄弟子の教えに従わず、独自で勉強し、出来るから、おしえている方からすれば面白くない、しかし、正人は才能が有るのか、技術的にも、知識も群を抜いている、そのため、4年で弟子離れの頃には、知識、技術、ともにそこら辺の職人さんより出来、親方の会社では稼ぎ頭、正人には持論がある、無駄をなくす事、段取り、作業の効率を上げる為の無駄な動き、などが他の人とは全然違う、2つ上の兄弟子がいる、兄弟子は、イエスマンで親方のお気に入り、でも、現場は正人が施工主任をしている、正人はお金には不満がない、仕事を任せてもらうことが嬉しいのだ、兄弟子は出世、正人は自分の作品を作る快感、そのためか、25歳の頃はいくつもの他社、板金屋さんからの誘いがかかる、、中には2万円払うのでうちに来てくれという処もあり、其れほど業界では名が知れていた、其のころの日当の相場は8000円、それでも正人は他の奴らより働いていたので親方の所は売上はうなぎのぼりで、月の稼ぎは良かった。そのころは正雄の事も頭には浮かぶことがないそれほど、忙しく、充実していた、稼ぎも良いので、仕事帰りは、毎日飲み屋がよい、金払いも良いので、店からは信用がある、どの店も、付けでよい、月末にまとめて支払いして回る、帰り、また飲むの繰り返し、店のいい鴨、おかげで彼女が出来ない、水商売の女はいて、性欲の解消はできるが、愛がない、女性を知り合いに紹介してもらい交際が始まる、彼女が居ると男は仕事も今まで以上にやる気が出る、そんな時、正人に子供ができる、今まで避妊具なしで子供ができたことがない正人は、妊娠に大喜び、そんなある日、正人の父が行き成り、嫁を貰いに行くぞという、何度か家には泊まりに来たことがあり父も知つていた。何人かの女が泊まりに来ていたのに、その子(明子)に父がきめた、正人は別に不満は無い、いいよ、いつ行く、父、今から、行き成り、向こうにも連絡なしで行き成り行く、娘さんをください、彼女の両親も妊娠にきずいていた様で、快く、許してくれ、特に正人をばあちゃんがお気に入りの様でその後も亡くなるまで可愛がってくれた。27歳で家庭を持ち、責任を感じ依り高みを目指し、転職を考え親方に告げる、他所の釜の飯も食って依り家族の為に稼ぎたいので、出ることを許してほしい、親方は、嫌いな正人が自分から出てゆくのに不満など何もない、幾らでも、誘いがあり待遇面で良い会社は、断り、出来たばかりの新しい会社に決めた、何故か、そこの社長はまだ若く、板金の技能の経験はないが、一部上場の会社の地元で支店長を若くしてしてた人で正人から見ると、先見の明があり早くからパソコンを取り入れ事務、図面、見積もり等をこなし、正人にも未来を語り、夢や希望が持て前向きに成れる、そんな社長だったから、給料は、今までと同じで、不満なく、再スタート、先輩社員が2人だけの小さな会社、朝も事務所に8時と今までとは違う、今までは現場8時、事務所には、5~6時、時間を持て余す、社長、朝、現場8時に出来ませんか、と相談、しかし、ほかの者がいるので、私だけで構いませんとゆうことでそうしてもらった正人、その働きぶりを評価され2か月後には、先輩社員より高い給料を貰う事に、正人はただ仕事が楽しいだけなのだ、欲などない、それに不満の先輩は辞め新たに正人を慕う友人が入る、そして、2人の働きが有り1年後には新工場の建設、社長が正人に一言、君のおかげで工場ができた、この工場は君が建ててくれた、その言葉だけで、正人は嬉しかった。親方からは、褒めの言葉などかけられたことなどない、

人間褒められると、こんなに嬉しい、益々、やる気の出る正人、そんな時、親方からの連絡、帰ってこい、何故、今、親方はつべこべ言わずいうことを聞け、ただそれだけ、正人は社長に事情を告げ、帰ることに、帰ってビックリ、弟子弟たちの前で、正人がどおしても帰りたいというので帰るのを許したとの親方、呆れて、言葉が出なかった、外では何を言われているのか、どう自分が評価されて要るのか、親方を好きに馴れない、悩んでいるとき、突然、正雄が帰って来る、しかも綺麗な彼女連れ、やくざは足を洗った、家庭を持ち、家業を継ぐという、何度か、抗争事件にも行ったという、組の頭が姉さんの死んだ旦那の舎弟らしく、良くしてもらったらしく、今でも、兄弟として中良くして貰っているという。刺青はもちろん入れている、暫くは、生きる道が違うと関係を持とうとはして居なかったが、又、2人仲良くとゆうか、家族同士の付き合いになる、正雄も真面目に土建屋の2代目で頑張っている、町では正雄の事をチンピラ共が気にしながら大人しく、静かに見ている、地元のやくざは飲み屋街でも騒ぎを起こさない、静かで、いい年月が過ぎていく、幸せな日々。

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