風雲の如し
葉隠 如水
第1話 荒れる10代
正雄と正人は中学は隣町同士であり、普段は交流無し、しかし、彼らはお互い学校の非行少年、正雄はS中の番長、正人はK中の非行グループの一人という存在その2人が、いや集団でS高校へ受験しようと話がリーダー的人たちから持ち上がったようだ、S高校はレベルが高い正雄は不良だが頭はよい、一方正人はぎりぎりと言ったところ、悩んでいた正人、家は貧しい私立に行くようなお金はないことは子供心に感じていた、正人のオヤジが落ちても良いから受けろ、落ちたら私立に行けばよい、オヤジの言葉に奮起し猛勉強、無事合格、悪グループ10人受けて正人を含め3人合格、もちろん、正雄は全体でもトツプ10入りもう一人の合格者も正人の中学でリーダー格の人で、頭は跳びぬけてよく、彼も正雄と同じくトツプテン入りし級長をさせられて困っている、しかし、なぜこいつらそんなに出来るのか、素行はトツプで中学のワル、正人は2人を見ていて何が違うのか分からない、素直に正雄に聞いてみる、俺は授業中、授業に集中しているとの返事、もう1人も同じ答え、正人達は皆適当に受けている、ワルでも、出来る奴は違う。しかも頭の良いやつほど、上に立つ、正雄に興味を持った正人は、正雄は番長、正人は金魚のくそ、番核について歩くだけ、それでも何故か、2人は気が合う、正雄が何時も正人を誘い遊んでいる。正雄の家は土建屋を営む親父と兄の3人暮らし、母親は若くして亡くなつている。その為いつも、正雄の家がたまり場、入学してすぐ正雄はおなじ1年を恐喝して回る、正雄の兄ともう一人の友(M君)の兄もこの高校の生徒だつたとの話、しかし、2人とも素行が悪く、退学して、私立の県では有名なワルの集まる高校へ自分たちから転校したとの事で教員たちも二人には目を光らせていた、すぐに、恐喝事件が見つかり、喫煙までも、3人は、入学してまだ5日、朝から職員室に呼ばれ、下校時まで補導教員に正座で体罰を受け、何もしていない正人は、なんで俺までと教員にかみつく、そのあげく、3人揃って無期停学に、停学時に与えられた宿題もせず呑気に3人で街で遊んでいる、町では警察に、学校では教員に見張られている。M君は徐々に真面目に、だが正雄はますます非行が増す、停学が解け、M君は自主退学し来年、別の高校を受けるという、それももっとランクの高い高校へ、2人になった正雄と正人、正雄の危ない行動におろおろしての高校生活、今度は3年生を呼びつけ説経、3年生の先輩は正雄の兄を知つているので何も逆らわず、殴られているだけ。正人はただ見ているだけ、全校生徒、誰も2人に逆らわない、その夏、体育祭の練習中、正雄が先輩を並べて説経している、またか、いやいつもと違う、酒を飲んでる、酔って説経しているのだ、すぐ教員にバレ退学、当然である。正人はそれから何度か無期停学を受けるが、父親が学校まで来て校長に土下座をし何とか、大人しい高校生活を送り始める、一方 正雄は親父の土建屋で働いているが町では有名人、それほど、荒れている、地元のやくざでも怖がらず喧嘩を仕掛ける、手が付けられない、会社では、逆らう、社員には灰皿が飛ぶ、しかも みんな年上の作業員、それでも正人とは今でも付き合い16でバイクの免許を取り新車で750CCを親父さんに買って貰うとまだ自分も乗らないうちに正人へは貸し、慣らし運転を頼むと言う信頼関係。
正人は友達が多い、でも方や正雄は、敵は多い、正雄のやくざとのトラブルは有名になり、やくざも正雄に手を妬いている、お手上げ状態。まだ10代、2人はよく飲み屋通いをしていた、ある晩、飲み屋で出くわした組員に正雄が挨拶をした、そしたらいきなり殴られ、生意気だと正雄は連れていかれる始末、しかし翌日、平気な顔で帰ってきた、大丈夫か、正雄は大法螺を吹き、啖呵を切ったと言い(笑)つている、始末、二人は腫れた顔でまたその晩飲み屋へ。そんな10代も過ぎやがて二十歳になり、正雄に女ができたようで自分の家にはいない、正雄に場所を聞き女の所へ、年上の子持ちだ、そのあと部屋に入ってきた女の子を見て驚いた、正人の元彼女、そう 正雄の彼女は正人の元彼女の姉さん、4人は驚き、それからは、姉さんの所がたまり場に姉さんは元の旦那がヤクザで抗争で死んでいるとの話、関西では有名な組で正人も知る組織の幹部であったことを知る、そんなある日、姉さんが正雄をその組に預けるという、何故、二人とも問題を抱えているようで気が立つている、正人は事情を聞くことが出来ないそして、正雄はやくざの道へ、正人は高校卒業後、板金職人の道へ
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