ポテちゃんと大谷翔平
大谷翔平が結婚し、奥さんがあのバスケ選手だった田中真奈美さんだと判明した。推定で三メートルはゆうに超える大谷の横に並んでもお似合いの二メートル八十五はある美人さんだった。
大谷の奥さんは誰がいいか問題はこれにて一件落着。水戸黄門も役目を果たし、スケさんと格さんも肩の荷を下ろし、行きつけの鶯谷界隈で今夜もすけべを仕事とするのである。
大谷も隅に置けない男だ。ホームラン王だから「今夜のホームランは君に捧げるよ」とか言ってんだろ、馬鹿野郎。
太田にはホームランバッターだからいいけど、イチローはこういうキザな真似ができなかった。なぜならイチローは安打製造機だからだ。
「今日のあのボテボテの内野安打を君に捧げる」なんて言われても奥さんも困ってしまうのだ。イチローの奥さんを見て昔、関根勤が鼻息を荒くしていたが、それはもうどうでもいい。
そしてこうなってくると次に来る問題が、大谷の子供問題だ。大谷と田中さんの間に生まれる子だ、もはや化け物確定だ。並の産婦人科医が担当したら、ミサイルのように子宮から飛び出してくる赤ん坊に命が危ないである。
「大谷さんなだけに帝王切開で」なんって腑抜けたジョークでも言ってみろ、「やれるもんならやってみろ」ってスポンサーから日替わりでもらっているベンツにアクセルとブレーキの区別がつかないおじいちゃんを乗せて、日替わりで産婦人科で突っ込んでくる事この上ないのだ。
しかし、そこは努力の鬼、大谷。妻が帝王切開を受けたら、なぜかトミージョン手術受けたみたいに急速が上がって、170キロが出るかもしれない。
下手したら赤ん坊が地面に落ちた瞬間に巨大なエネルギーでキノコ雲を上げて爆発するかもしれない。もう受精という名の核融合だ。原子力発電所四個分と言われている大谷と奥さんのラブラブエネルギー爆発だ。
そして子供が生まれたら、次は大谷の子は何のスポーツをするのか問題だ。
まず、野球に一人、これは必要だ。
で、サッカーに二人。フォワードとゴールキーパー。
あとバスケに三人ほど。レブロン、アデトクンボ、ケビンデュラント級。
バレーにも三人。
格闘技に二人。
とりあえずオリンピック競技には一人づつ。
そう考えると大谷の子供は三十人くらいは少なくとも必要であるという見積が立ってくる。
欲を言えば、政治の世界にも欲しいし、将棋もやらせて藤井君と戦わせたい。囲碁もやってもらって井山裕太を超えて欲しい。
大谷はイケメンで顔も小さいしスタイルもいいので、モデルにもなれる。昔、松井秀喜の場合、顔が大きすぎて、身長が185センチくらいなのに顔のデカさが三メートルくらいあったと言う、どんな体の構造してるのか意味不明な体型をしていたが、大谷なら大丈夫だ。
あと野球なら全員大谷の息子のチームも見たい。で、監督はもちろん大谷。
そう考えると少なくとも大谷の子供は五十人は必要になる。
これにはまず奥さんに六つ子を毎年産んでもらって十年かかる算段だ。それが嫌ならサンデーサイレンスみたいにいろんな女性に浮気していただくしかない。
浮気の相手はもちろん奥さんのメンツを考慮して、奥さんが「この人ならいいよ」と選定したアスリートたちだ。吉田沙保里とか八村塁の妹とか。澤穂希とか。
で、生まれてきた子供の名前は面倒臭いので「野球松」とか「サッカー松」とか「バスケ松」とか、これからやるスポーツを名前にする事にして、覚えやすくする。なんせ、五十人もいるんだから。
これによって日本はあらゆるスポーツでチャンピオンになる。
あと大谷は頭も良いから、チェスとかデュエルモンスターズとかでもチャンピオンになる。
さらに政治の世界にも進出し、大統領になる。
そして大谷翔平が五十歳になった時。
ついに大谷にも引退の時が来る。あぶさん。
流石に五十歳にもなると全盛期の頃の輝きはなく。その年の成績は打率567本塁打88本打点244点。投手としても34勝2敗、防御率0.0000000000001、最高球速177キロと言う不甲斐ないものだ。
ちなみに大谷の全盛期は三十八歳くらいに来る。
その時の成績は打率999、本塁打999本、打点計測不能、投手としては400戦無敗と言うヒクソンの記録をわずかワンシーズンで塗り替える偉業。最高球速がキャッチャー即死で計測不能である。
ちなみに本塁打999本はそれ以上は表示の都合上表示できないと言うパワプロの都合と同じものだ。週一でトミージョン手術を受ける化け物だ。
衰えを感じた大谷は引退を決意する。
そしてその引退試合の相手は世界最高の投手になっている息子の野球松だ。
野球松はマックス200キロの豪速球の鉄球を投げ込み大谷のバットを粉々にする。
息子に超えられたと実感した大谷は悔しいくらいの笑顔で原因を追える。
それから引退セレモニー。
ここに野球松を筆頭にサッカー松、バスケ松など世界中に散っていた大谷の息子たちがサプライズで登場。もちろん日本から将棋松、囲碁松、デュエルモンスター松、ニート松、パチプロ松、ネットワークビジネス松なんかもやってくる。
もちろんみんなそれぞれのスポーツなどでチャンピオンになっているスーパースターたちだ。
大谷は解読不能な大谷語で引退の言葉を述べ、その後、息子たちに胴上げされる。最後は奥さんとの抱擁。
それを見て、日本のアタイは涙を浮かべ、一つの時代が終わったのだと実感する。
その後、大谷はビジネスに興味を持ち、名前を「ビルゲイツ松」に改名。一躍世界一の大企業になる。
さらに息子は『GAFA松』など大谷の下請け会社の社長へと君臨していく。
いつの間にか地球は大谷のもの。いや、大谷自体が地球松になるのであった。
おめでとうございます。
そして二十年後の大谷さん、お疲れ様でした。
ポテほもう ポテろんぐ @gahatan
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