第5話 もっとみんな恋しようよ! について
最近、のっぴきならない噂を聞きつけてしまい、ポテちゃんは驚いた。
あの、ヒカキンの兄貴のセイキンの顔が、デスマスクじゃなくて地肌だって聞いた時並みに驚いたぜ。あれ、お面じゃないのかよ。
なんと、このカクヨム内の人口が減っているというのだ!
なんだって!
もうセイキンがあんなガリガリなのに健康そのものだと知った時並みにポテちゃんの体に衝撃が走った。
しかし、おかしい。
だってポテちゃんが四月に登録をしたわけだ。絶対に、あの頃の僕よりも利用者は一人は増えているはずだ。
これはトリックに違いない。と、考えたポテちゃん。真意を確かめるべく、アタイは数字のゼロを発見した国、インドに電話をかけてみることにした。
すると「カレー」という答えのみが帰ってきた。
なんてこったー。
少子化の波は、このカクヨムの世界にも存在していたのか。カクヨムで子供は作れないのか!
もう、ヒカキンの兄貴だけじゃなくて、ヒカキンの幼馴染、マスオまでユーチューバーで活躍していると知った時くらいに、ポテちゃんは敗北感を感じたのだ。
いいなぁ、ヒカキン。まーた、MacBook買ってやがる。
だから、アタイはレビューのハードルを下げることにしたのだ。
今まで薄々思っていたよ。
「レビューの星一つってつかわねぇだろw」って、影でバカにしてました。盲腸みたいなもんだろとすら思っていた。
けど、最近は少し使うようになっている。
なぜなら、人が減ってるって聞いちゃったからだよおお。
これはもう経済を一緒である。金のあるところに人は集まる。人を集めようと思ったら、星をばらまくのが一番いい。星をばら撒けば人が集まる。
カクヨムも日銀を見習って異次元緩和政策に打ち出すべきだね。
星10個まで入れられます! と、これで一気にカクヨムは活気付く。どんどん1000超える作品とか出てくるよ。そうなれば「お、カクヨムで星いっぱいもらえるんだ」と他からも人が来るのだ。
これが俗にいうポテノミクスでございます。
しかも、この星は現実の金と違って、タダである。どんだけ刷ってもインフレも何も起きない。
極論からいえば、みんなが見た作品全部に星3つを入れていけば、カクヨム内は当然賑わうわけです。星三つ入れようが一つだろうが、こっちには何のデメリットもないわけですから。
だからと言って、ポテちゃんにもモラルがある。みんなにもあるだろう。石田純一にはないだろう。
そんな全員に星三つを簡単にあげていたら、「すぐヤらせるカクヨム市民」とか言われて「ビッチポテちゃん」と呼ばれてしまう。
「すぐ星三つを入れる女」って新宿駅のトイレにポテちゃんの電話番号が書かれてしまう事態は避けたいのだ。
自分の貞操は自分で守る。入れマンとは呼ばれたくない。
だから、そんなにお安くないのよ。という意味を込めて、今まで封印していた星一つを解禁していくのです。
今までなぜ、あたいは星一つを封印してきたか?
だって、ずっと読んできた連載の小説に「おもろい! 星一つ!」ってなんか虚しいやん。それまで読んできた自分すら否定されたような。
震える指で星二つ、三つとそりゃ入れるわな。
てか、「星入れよう」って思って、星一つって、なんか偉そうな気がして。ポテちゃんのメンタルでは恐れ多くて、入れられへん。
でも、それも昔の話。あたいは心を鬼にするよ。最後まで読んだら、星一つでいいのかもしれない。
僕の置いた星のタネから、笑顔という名の花が咲く。
可哀想だよズボンのオナラ、右に左に泣き別れ。
星一つでも入れてカクヨムを支えるんだい。
「もっと、みんな星入れようよ!」って「もっとみんな恋しようよ!」って訴えかかけるみたいで、恥ずかしいから、あたいは言わないのだ。
アタイ、一人の誓い。
そういえば、アタイが好きなゲーム実況者のケツ毛中級兵(現、けっつん中級兵)さんも今はヒカキンとおんなじUUUM所属になんだと。
さすがアタイの見込んだユーチューバー。
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