★★★ Excellent!!! 数学の戦記 にゃんしー 至高数学天を目指し戦った全ての数学者たちの累々とした屍。 本作を読んだときのイメージはそうだった。 そしてその屍のなかに私もいるのだ。 誇りのない人間は誇るという言葉を使わない。 至高数学天を志したことを全ての数学者は誇っていいと思う。 化学を極めれば物理になるという。 物理を極めれば数学になるという。 数学を極めれば哲学になるという。 では哲学とはそもそも存在するのか。 至高数学天への道を、数学の神様だけは「ある」という。 それがそもそも「ある」といえるのか、それと同じように。 「ない」ことを証明するには背理法だ。 至高数学天への道があると仮定する。 私たちはその矛盾を探し、見つけられなかった、 誇り高い数学者たちだ。 レビューいいね! 0 2019年10月11日 16:53