2017年4月13日(木)放送分:新入生の話
小松「祝・放送部初めての見学者!」
坂木「物好きもいたもんだよな。さー始めましょう、東大正高校放送部がお贈りする昼休みラジオ・『CONTINUE TO AFTERNOON』、略してコンヌンのお時間です」
小松「パーソナリティを務めますのは!
最近読んだ本は『君の〇臓をたべたい』、
坂木「最近読んだ本は『快〇天ビースト』、
小松「……坂木はこっち側の人間だと思ってたよ」
坂木「今日はどっちかって言うとツッコミに回りがちな2人が揃ったから、先にボケ側に回った方が優位に立てるかなって」
小松「なんで優劣の話してるの……仲良くやろうよ……」
坂木「部長との放送で俺の心は荒み切ってます。仲良しこよしの放送がしたいなら早くいい新入生見つけてくるんだな」
小松「あー、そうそう! 祝・放送部に今年初めての見学者! ですよ!
昨日可愛い子が2人来て、見学させてくださいーって言ってね!」
坂木「見学っていうか、体験入部だっけ。ああいういい子たちを放送部に入らせようとするのは、良心が痛むよな」
小松「……放送部は清廉潔白な部で……」
坂木「新学期早々無理があるだろ。まだ3回しか放送してないのにもうイメージ的に手遅れだよ。パワハラとセクハラと放送事故の温床だよ」
小松「まぁ、あの放送聞いてよく見学に来たなこの子ら、とは正直思ったよね」
坂木「心臓に毛が生えてるよ。間違いなく部長を越える大物だよ。俺はあの子たちが新聞部に入部すればいつか憎き戸松を食い殺してくれると信じてるから」
小松「来週また部長と放送しなきゃいけないのにそんなこと言って大丈夫なの?」
坂木「戸松部長崇拝」
小松「先の見通しを立てて生きようよ」
坂木「まぁ、放送部にも希望の光が見え隠れし始めたところで」
小松「隠れないでよ」
坂木「今日の一曲目はそんな我々のテンションにぴったりなナンバーですね。お便り読んでいきましょうー、こちらラジオネーム『
小松「ありがとうございますー」
坂木「『パーソナリティのお二人とも、こんにちは! このお便りを読んでいる頃には、すでに私は放送部さんに体験入部に行ったあとでしょう』」
小松「なんで死んだみたいな言い回しなの……あれ、てか、昨日来た子かな?」
坂木「『卓球部とか新聞部とか、とにかく色々な部活を回って、最終的に一番私の琴線に触れた部に入部したいと思っております。そんなわけでこの後私から音沙汰なかった場合は、今回は御縁がなかったということで、ごめんなさい。今後ますますのご活躍をお祈りしております』」
小松「お祈りメール!? 何様!?」
坂木「『これからの高校生活、私の心は希望で満たされています。そんな私が今回リクエストするのは、私の今の心情にぴったりなこの曲、
筋〇少女帯で『僕の宗教へよ〇こそ』です』」
小松「本当に希望で満たされててこの曲が心情にぴったりだと思ってるなら精神科行った方がいいよ」
坂木「えー、聞いていただきました『僕の宗教へよ〇こそ』、みなさんいかがだったでしょうか」
小松「お昼ご飯の時間に流す曲じゃないよ……さらに言えば高校の校内放送で流す曲でもないよ……ファンの人には悪いけど」
坂木「でもさ、他の部活は新入生どれくらい来てんのかな。言っても新学期の最初って友達作ったり色々忙しいし、だいたい新学期始まって一週間後くらいから見学行き始めるのがセオリーじゃん」
小松「たしかにそうだねー。だからこそこの時期に新入生が来るのはめっちゃ嬉しいんだけど。じゃあ、今度は上級生目線のお便りを読んでいこうかな」
坂木「今日けっこうお便り来てるな。メールも合わせたら22件か」
小松「ラジオネーム『縺ゅs縺呻ス偵£繧上△?医s?』さんから頂きました」
坂木「なんて? 今なんて発音したのお前それ」
小松「『放送部のみなさん、こんにちハラスメント!』」
坂木「こんにちは。絶対採用しないからなその挨拶」
小松「『俺の所属するバスケ部にもつい先日新入生が見学にきました! 中学の時からバスケをやってたみたいで、その中の1人は見学なしで入部してもいいくらいです、なんてかわいいこと言ってくれて、めちゃめちゃ期待の新人です』」
坂木「運動部はそこらへん強いよな。中学の時からスポーツやってた奴って、高校でも続けてやること多いし」
小松「『これから新入生を交えて、文化祭の時に戸松ちゃんに読ませるセクハラ文章を考えるのが非常に楽しみです!』」
坂木「あれ読んだあと部長ホントに不機嫌になるからやめろ」
(※スピンオフ元である拙作・東大正高校新聞部シリーズ
『二点間の距離』編・4章 4章 黒部さんと消えたメモ帳(2)
を参照のこと。お願いだからPV増やして♡)
小松「『俺がリクエストするのは、そんなこれから高校生活を始める新入生のみんなに聴かせたい一曲です。それでは、放送部にも良い新入生が入部することを心より願っております』、と。
それでは、新入生に聴かせたい一曲としてリクエストされたのはこのナンバー。
サン〇マスターで、『青春狂〇曲』」
坂木「これNARUT〇の最初のOPだったんだっけ?」
小松「そうそう! 懐かしいなー。夏休みの朝に再放送やっててさ……ん? なんかカンペ出てます」
坂木「『次回、ゲスト出演あり!』……か。誰だろ」
小松「本編の人とかそろそろ出てほしいよね」
坂木「俺、まだこのラジオの世界観掴めてないんだけど。どれぐらいまでならメタが許されるの?」
小松「さあ? 部長があんなんだし、割となんでもアリだとは思うけど。
さてさて、そんなわけで少々早いですが、今日のコンヌンはこれまでとさせていただきます」
坂木「次回は来週火曜日。パーソナリティは僕、坂木と、部長の戸松。そこにゲストの方を一名加えてお送りします」
小松「はいはい、それでは本日のお相手は!
このラジオはフィクションです。
坂木「実在の人物・団体・事件・その他名称・更新頻度・伸びないPVによるモチベ・本編よりお手軽に書けるハズなのに一向に進まない作者の筆などは一切関係ありません。
小松「次回あるといいね」
坂木「物騒なこと言うな」
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