2017年4月11日(火)放送分:花粉の話
戸松「スギとかヒノキってなんで生きてるんだろうね。全員死ねよマジで。
どうもこんにちは放送部部長の
坂木「自然を愛する男、
戸松「うわ出たわ偽善者。そういうのマジでいらないから」
坂木「校内全館放送のラジオで開口一番『死ねよマジで』とか言っちゃう人が何批判しても無駄ですよ。説得力皆無ですよ。いまの先輩の説得力ならたぶん人狼全敗できますよ」
戸松「いいか坂木、これは同じ境遇の人間にしか分かんねぇのよ。お前何かアレルギー持ってんのか? この苦しみ分かった上でんなことほざいてんのか? 言ってみろやオォン!?」
坂木「2日連続でパワハラを校内中継するのヤバイと思うんすけど。
まぁそうですね、俺も猫アレルギーで……」
戸松「うーわくっっっさ! きっっっしょ!!
最近流行りの『猫大好きだけど猫アレルギーだから近寄れない可愛い系男子アピール』じゃんきっっっっっついわー……後輩の教育間違えたわー……」
坂木「先輩の親もたぶん今同じようなコト思ってますよ」
戸松「それはガチだからやめて」
坂木「そういえば先輩、今は外してますけど、今日ずっとマスクつけてましたよね。今は鼻水止まってるみたいですけど……」
戸松「まぁ、一時的に鼻水止める薬飲んだからね。でもあんまり普段使いできないのよ、眠くなる成分入ってるから」
坂木「授業とかのこと考えたら、あんまり使えないんですね」
戸松「そうなんよ。まぁ今日の午後からの授業は全部クソカモだからいいんだけど」
坂木「いっつも思うんですけど、先輩ってこれが全校放送って自覚あります? 先生聞いてますよこれ」
戸松「とにかく、副作用があるとはいえ薬があれば鼻水は止まるのよ。深刻なのは、目がかゆいってこと」
坂木「花粉用の目薬とかないんですか?」
戸松「あるにはあるんだけど。今のところ私に合うのがないのか、いつも効き目イマイチなのよねー」
坂木「うーん……じゃあ、花粉用のゴーグルとかメガネあるじゃないですか。あれ付ければいいんじゃ?」
戸松「お前さぁ……。私ずっとマスク付けてるって言ってたじゃん。その上ゴーグルとかメガネ付けてみろよ、完全に不審者じゃん」
坂木「気にしすぎだと思いますけど……まぁ曇るし、たしかに相性は悪いでしょうけれど」
戸松「はぁ。まぁいい時間だし、そろそろ1曲目流しましょうか。私と同じく、花粉でブルーな、花粉症仲間の皆さんと一緒に聴きたい1曲です。
『スーパーマ〇オブラザーズの地下面』」
坂木「どういう精神状態なんですか?」
戸松「はい、聴いていただきました。『スーパーマ〇オブラザーズの地下面』でした」
坂木「よくこんな単調なループ曲を2分間も全校に流しましたね」
戸松「仕方ねーだろリクエスト一位だったんだから」
坂木「放送部、集団で嫌がらせ受けてません?」
戸松「はぁ、マジで嫌だわ花粉。てか、これ言ったら放送部廃部になるかもしれないけどさ、花粉って花の精子みたいなもんなんでしょ?」
坂木「廃部になるかもしれないことをサラッと言わないでもらえます? ……まぁ、そう……なるんですかね? めしべが花粉を受け取って受精するわけですから」
戸松「じゃあこれ立派なセクハラだよな?」
坂木「は?」
戸松「は? じゃねーよ。こちとら毎日のように花の精子浴びてんだよ。立派なセクハラだろ、性犯罪だろ」
坂木「ちょっと何言ってるか分かんない」
戸松「サンド〇ィッチマンの人殺してそうな方かお前は」
坂木「どっちだよ」
戸松「いいか? 普通に考えて、外歩いてる人間に向かって見境なくぶっかけたら犯罪だよな? さすがにそれが分かるくらいのモラルはあるよな?」
坂木「なんで俺がモラルないやつみたいになってるんですか?」
戸松「スギとかヒノキは春のあいだ毎日それをしてるんだよ。男女見境なくよ? やべーやつじゃね?」
坂木「お前だよやべーやつは」
戸松「はあ……今まで気付かなかった……私とっくにスギに処女奪われてたのか……」
坂木「花粉受精しすぎて脳にスギ生えてるんですか?」
戸松「はっ! そういえば昨日の放送前に気持ち悪くなったのは……!? もしかして私のお腹にはもうスギとの子が!?」
坂木「弁当早食いしすぎてゲロ吐きそうになってただけでしょうが」
戸松「お前な、うら若き乙女がゲロ吐きそうになってたことバラすなよ。セクハラだぞ?」
坂木「今俺、女の先輩から精子を連呼された上に、身に覚えのないセクハラ容疑で弾圧受けてるんですけど。パワハラとセクハラとモラハラの三重固めなんですけど」
戸松「はぁーあ。それではリクエスト2曲目いきましょうか。セクハラに負けないで頑張れ女の子! って感じの曲をお届けします。
グ〇ープ魂で『パンチラオブ〇ョイトイ』」
坂木「悪意の塊か?」
戸松「聞いていただきました、グ〇ープ魂で『パンチラオブ〇ョイトイ』。坂木ぃ、この曲聞いてどう思った?」
坂木「俺に振らないでくださいよ悪意あるでしょ。ていうかうちにリクエスト送ってきてる人たちの層が本当に分からない」
戸松「ていうか坂木にセクハラされてたせいでもう時間ないな。そろそろお別れのお時間です、そんなわけで締めに入りましょうか」
坂木「部活の体験入部って2年も受け入れてるんですか? 俺新聞部入ろっかな」
戸松「さて、じゃあ色々とギスってきたところで、今日のところはそろそろお別れしたいと思います。今日のお昼のお相手は、
このあとちゃんと謝ります! 3年1組・戸松玉狛と」
坂木「放送部はアットホームな雰囲気の部活です。
2年4組・坂木雅人でした」
戸松「ところで、なんで新聞部?」
坂木「あの場所がこの世界で一番書籍化に近い場所なんですよ」
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