第50話 全然興味ない

 ご無沙汰しております。カクヨム読専と化して二ヶ月が経ちました。

 会社帰り、電車を降りると辺りはもう薄暗くなってます。

 陽が短くなりましたね。気づけば世間はもう秋です。

 カクヨムから離れているうちにもう秋です。

 皆さま、いかがおすごしでしょうか? えーきちです。

 一月前に近況ノートに顔を出しただけでカクヨム低浮上でしたが遊んでいたワケではないんですよ!

 八月頭の〆切りと今日〆切りの公募作品の直しや執筆をしておりました。

 昨年はぼちぼち通過した選考も今年は今ひとつパッとせず、以前エッセイで書いた800字の超短編が入賞したくらいです。

 また来月末に別の公募とプロット大賞の〆切りがあるんですけど。


 カクヨムはそろそろカクコンの雰囲気が漂ってきましたね。わたしは相変わらず短編でしか参加しません。(予定)

 筆が遅いので、カクコンシーズンから執筆しないと来年の公募に間に合わないんです。なので、九月末〆切りのあと、十月中はプロットを何本か書いておこうかと思っています。

 来年の公募用に向けて。書いておくと楽ですからね!

 プロットと言えば、雲江斬太様がとてもためになることを書いていたので紹介しておきますね。


『プロットは四行で書け』

https://kakuyomu.jp/works/16817139558359179349


 プロットに悩んでいる人は、まずここから書いてみてはどうでしょう?

 わたしもこのやり方で書いたのちに、肉づけしてみようかなと思います。



 *    *    *


 さて、以前このエッセイにて『一億二千万人も人がいれば、どんなニッチなネタでもベストセラーになり得る』書きましたが、みなさんはニッチなことに興味があるでしょうか?

 ニッチなネタは、そのニッチなネタが刺さる人に向けて書くもので、一億二千万人もいればどれだけニッチでもベストセラーになるってことなんですけど、そのニッチなものに興味がない人は、さてどうでしょうか? という、お話。

 わたしは印刷のお話を書いたことがありますが、印刷に興味がありますか? ってことですね。

 このエッセイを読んでくださっている皆さまは、作家さんが多いので印刷に興味がある人もままいると思います。

 しかし、世間一般では印刷に興味がある人なんて知れていますね。

 でも、印刷のお話がある。マンガもある。

 内容がニッチでも、世間一般に受け入れられるように書くことは可能です。

 それをどうやるのかが、人気作を書けるかどうかに繋がってくるんじゃないかななんて思います。


 ちょっと軽くネタバレになりますけど(なるべくネタバレの範囲は狭めます)、トップガンマーヴェリックが公開されていますね。

 1986年の『トップガン』の続編です。これがとっても面白かった。

 雲江斬太様のエッセイで面白いと書かれていて、エッセイの内容は流し読みして観に行ってきました。

 ここで、注意点がひとつ。

 雲江斬太様は戦闘機に詳しいです。以前のカクコンで戦闘機が出てくるお話も書かれていました。

 しかし、わたしは戦闘機に詳しくありません。極端な話、興味もありません。

 多少の知識はありますけど。

 しかし、トップガンマーヴェリックは戦闘機に興味がない人でも夢中になれるような作り方がされています。

 まず、戦闘機の細かい説明はないです。

 しかし、物語の中にさりげなくどんなものかってことが表現されています。それによって、戦闘機に興味がなくてもそれが凄いことなんだぞとわかるようになっているんですね。

 作中序盤で訓練をするシーンがあります。

 そのときの下限高度は5000Ft(約1500m)です。しかし、訓練中にその高度を下回りました。当然怒られます。下限高度は5000Ftを下回るのは危険だからです。

 はい、そんなことも知らずに観ていたわたしですが、訓練シーンで戦闘機というものはそういうもなんだなとすり込まれます。

 下限高度は5000Ftを下回るのは危険! よくわかった!

 で、作戦の内容です。

 ここで明言しませんが、映画を観ながらわたしはボソッとつぶやいていました。

「狂ってる……」

 知らなくても、その作戦の内容は頭がおかしいと言えてしまう内容でした。

 そうやって、戦闘機を知らなくても、戦闘機に興味がなくても、真剣に観てしまうんですね。

 これって、すごいですよね。

 ただ単に、ニッチな世界を書いてニッチな趣味の人に向けているだけではなく、ニッチな世界を一般に向けて作っているんですよ。


 他にも、わたしはまったく将棋に興味がありません。

 それなのに、くずしろ先生の描く将棋マンガ『永世乙女の戦い方』はめっちゃ面白いです。

 あと、バイクは好きですけど古いイタ車(痛車ではない)には興味がありません。でも、えのあきら先生の描く『ジャジャ』は面白い。と言うか、そんなにニッチなマンガなのに32巻って凄くないですか?

 ようするに、読者が興味のない世界に引きずり込むだけの魅力がその作品にはある。ということなんでしょうね。

 私は基本的に異世界ファンタジーが苦手です。

 異世界ファンタジーの世界に入っていけないからというのが理由なのですが、それをなしにするほどの魅力があれば夢中になって読むんです。

 新巻へもん様の『酔っぱらい盗賊、奴隷の少女を買う』もlager様の『聖女(クズ)と勇者(のうきん)と王様(さぎし)と私』も和泉ユウキ様の『世界の鎮魂歌【ばんか】は、俺が歌う!』もそうです。

 興味ないわたしを引きずり込むだけの魅力があるからこそ、わたしは楽しく読んでいられるわけです。

 ニッチな世界はニッチな趣味を持った人だけのものではありません。

 ニッチな世界を、まったく興味のない人に読ませてみたいと思いませんか?

 わたしは思います。


 あ、もうカクヨムからさげてしまいましたけど、わたしの餅つきの話は評価が高かったなー。あれもある意味ニッチな話か。

 絶対に世界向けだと思ったんだけどなー。



 *    *    *


 本日、つばさ文庫小説賞の〆切りです。

 わたしはWEB応募で複数応募しておりますが、カクヨムの応募をザッと見てみました。

 相変わらず、「レギュレーションってなに? 美味しいの」って作家さんが多数いますね。なんのためにタグをつけているのか最早意味不明です。

 そうやって見ると、カクヨムからは大体120作くらいなのかな?

 ちなみに、一度出したことがある作品も受け付けないそうです。

 と言いながら、昨年は一度落ちている作品が二次まで通過しましたけど。

 かなりいい加減だな、つばさ文庫も。

 一次通過の結果発表は毎年11月くらいでしょうか?

 さて、今年はどうなることやら。

 それではまた来月お会いしましょう!

 

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