第49話 短編とは、いわばアニメの……

 梅雨、明けちゃいましたね。まだ六月なのに。

 暑いのは好きですよ。好きなんですけど、限度ってものがありますよね。

 それでもライダース着て通勤しているえーきちです。皆さまいかがお過ごしでしょうか?

 ライダースだけじゃなく、仕事中の作業着も長袖なんですけど、今日の最高気温は38℃だったそうです。

 田んぼの水が高温になりすぎてザリガニが茹だったなんて写真もあがっていました。

 いよいよ日本は人の住めない国になってきているような気もします。

 インドよりも暑いんですよ。

 もっと言えば、太陽よりも熱いんですよっ!

 太陽の表面温度は実は27℃と言われているらしいです。

 太陽の熱が地球に届いているんじゃなくて、太陽光と大気が化学反応を起こして熱を発生している、と。

 太陽って、涼しいやんっ!



 *    *    *


 五分で読書のミステリー部門コンテスト用に短編を書きました。

 エントリー作品数は恋愛部門と合わせて二千にものぼるそうです。

 五分で読書の想定読者はつばさ文庫などの子供向けレーベルと同じくらいですね。結構、そんなのことお構いなしな作品が多かったですけど。

 今の子供たちが興味を持って、今の子供たちが楽しんでくれそうなストーリーって、やっぱり難しいんですよね。今でも散々苦しんでしますけど。

 短いストーリーも難しいですし。

 六千文字って五分で読めますか? 無理じゃね? と思ったり思わなかったり。

 六千文字にギュッと物語を詰め込んで、爽快感のあるストーリーにするのには骨が折れました。

 謎解きを考えている方が執筆よりも時間がかかったり。

 あくまで子供向けなので謎解きは難しくなく、それよりも主人公のやきもきさが伝わるような話を書きたかったので、取りあえず満足です。

 よろしかったら、読んでみてください。


『アオハルという名のミステリー』

https://kakuyomu.jp/works/16817139555694325103


 でね、五分って言うほどなんにもできないですよね。

 それで物語を締めるって、これまた難しい。何ヶ月か前に八百文字で物語を書いたんですけど。あれもキツかった。

 五分って言われて思い浮かぶのは、歌です。

 いや、正確に五分ってワケではないんですけど、だいたい一曲って五分くらいじゃないですか?

 その約五分で歌は完結するワケですよ。短編と同じで。

 最近はとんと見なくなりましたが、昔は海外アーティストのPVを流す番組が多かったです。

 プロモーションビデオ――今で言うところのミュージックビデオ(MV)ですね。

 マイケル富岡とセーラが司会をしていたMTVとか、小林克也司会のベストヒットUSA、司会なしで三時間ノンストップでPVを流し続けるソニーミュージックTV。

 当時、どれだけたくさんのPVを見てきたのかわかりません。

 要するに、曲が五分なら、PVも五分なんですよ。例外はありますけど。

 PVってアーティストのこだわりで制作されているので、その曲を最高に演出する手段を模索されてきました。映画監督が手がけることも多いです。

 演奏して歌っているだけのPVもあります。けど、ただ演奏して歌っているワケではありません。その曲に合った演出がなされています。格好いいです。さらに、物語になっているPVも多いんですね。

 さながら五分の映画です。

 本当にすごい映像が多かったですね。今のはよく知りませんけど。

 これって、小説の短編にも似ているような気がします。

 短い枠の中で、いかにして最高の表現をするべきなのか。小説で言ったら文章や表現や展開。PVも同じです。文章が映像になっているだけで。

 そこから物語をつかむヒントもでてくるかもしれません。歌を題材に小説を書くなんてこともありますしね。

 リンクは貼りませんがオススメをご紹介します。PVは短編映画ー!


Genesis - Land of Confusion

Metallica - One

A-Ha -Take On Me

Eminem - Lose Yourself

Mötley Crüe - Smokin' In The Boys Room

AKB48 - Beginner(笑


 他にもいっぱいあるんですけど、取りあえずこれくらいで。

 ……じゃない。そうじゃない。

 五分に集約された物語、または映像も面白く興味深いんですけど、もっと短く完結に表現しているものがあるんです。

 そう、それがアニメ。

 アニメの本編じゃなくて、オープニングとエンディング、です。

 あれってすごくないですか? 60秒から90秒前後の表現ですよ? それなのに名作が多いこと多いこと。

 アニメのOPとEDは、究極の短編だと私は思っています。

 テレビのエヴァンゲリオンのOPなんて超有名ですよね。あのダイジェスト風なカット割りなんてその後色んなアーティストのMVや、アニメのOPなんかで真似されまくっていましたし。

 最近ではSPY×FAMILYのOPとEDは本当によかった。私はEDの絵の方が好きですけど。あと古見さんはコミュ症ですのED。

 定点の絵に書き込みのすくないキャラを動かしているだけのあの映像。

 それなのに動きだけで誰なのが全部わかるくらいキャラが立っている。

 ああいうのを見ていると、短いから書けないじゃなく、表現方法でなんとでもなるんだなと思い知らされます。



 *    *    *


 今年もあっという間に半分終わりましたね。

 来月から後半戦です。公募の夏がやってきます。

 と言っても、つばさと青い鳥くらいかな?

 短編もあったな。出そうと思えばいくらでも。ただ書けないのだけれども。

 今日たまたま告知されていましたのでご紹介しておきます。

 新巻へもん様の『酔っぱらい盗賊、奴隷の少女を買う』の二巻が七月二十五日に発売されるそうです。コミカライズもされているようです。

 じゃあ、買に行くかー。 

 

 

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