第42話 想定読者のもうちょっと突っ込んだお話

 明日からいよいよカクコンが始まりますね!

 皆さま、書いてますか?

 カクコン用作品ではなく、公募作を書いているえーきちです。

 いかがお過ごしでしょうか?

 二年近くにわたり日本を騒がせたコロナも今は小康状態。すると、やってくるのがコロナリバウンド。

 もう、仕事が忙しい忙しい。

 ずっとぬるま湯仕事だったのに、突然毎日残業になって体がついてついていきません。年、とも言いますが。

 印刷屋さんをカクコンに出していたのがもう二年前ですか……時が過ぎるのが本当に早いです。

 皆さまの近況やエッセイを読んでいると、書きためてからの公開みたいですね。

 二年前、よく印刷屋さんを書けたな、自分。

 プロットも物語の構想もなく、初めてのカクコンで勝手もわからないまま十月後半に公開し始めて、書いては公開、書いては後悔の繰り返し。

 目標としていた十五万文字ほぼちょうどで書き上がった時には、「スゲェぞ自分!」なんて思ったものです。読者選考は通過しなかったですが。

 あの書き方はもう二度とやりたくないですね。心が休まらない。

 今年も長編での参加はないですが、以前にも書いたように短編で参加したいと思っています。

 今書いている児童向け公募が、半分まで書き上がったところで突然最初から書き直したくなってしまったため、カクコン用の短編は新年早々くらいには、と思っています。

 タイトルは『かんたんなおしごとです』です。まだ仮タイトルですが。



 *    *    *


 さて今回は、『第35話 誰に読んで欲しいのか?』のもうちょっと突っ込んだお話になります。

 第35話にて、読者層を想定することは必要だ。みたいな話をしたと思います。

 特に児童向けを書いている作家様は想定される読者の年齢層が小学校四年生から中学一年生ととても狭いです。

 その年齢層に向けて書いた作品であっても、もっとミクロな視点で書くのなら、さらに絞り込みができます。

 それの何が重要なのか。

 ここでひとつ、子供向け公募作のレビューによくある言葉を記します。

『大人でも楽しめる作品になっています』

 さてこれは本当に喜んでいいレビューなのか、って話です。

 私は今まで子供向けに書いてはいるものの『誰にでも読める』を意識して書いてきました。が、これは決して正しくはないのかもしれません。

『誰にでも読める』は、想定読者が不明の作品にはならないでしょうか?

 私は先日、某小説賞で優秀作品になった小説に選評をいただきました。

 そこに書いてあった文に衝撃を受けるとともに、なるほどと目からウロコが落ちたような気持にもなりました。

 以前カクヨムでも公開していた作品なので、読んだことがある方もいるとは思いますが指先のアレです。

 女の子主人公のホビーバトルもの。

 さてこの作品はどんな子供に向けて書いた作品だったでしょう。

 私は男子も女子も楽しめる作品にしようと思って書きました。しかし、現実はどうだったのか。

 選評に書かれていたことは、ターゲットが男子なのか女子なのかハッキリしなく、悪い意味でどちらも含んでいるために、共感性が乏しくなっています、と。

 作者は読み手を選ぶ必要はないが、書き手としてのターゲットは絞るべきだった。それが私の答えです。

 これは想定読者を考える際に、結構重要になってくるのではないかなぁと思います。

 あくまで想定読者を考える際に、ですよ。本人はそんな事を考えずに書いた作品が、まさにそのものズバリだった事だってあると思います。


 ここで勝手に、新巻へもん様のクリスマスに発売予定の『酔っぱらい盗賊、奴隷の少女を買う』(酔っぱ買い)で考えてみます。

 へもん様、問題があったら直しますのでご連絡ください。

 あくまで私の考えです。

 異世界ファンタジーはなろう系と呼ばれるテンプレ小説が人気になりました。

 このなろう系と呼ばれるものが、異世界ファンタジーでもひとつのジャンルとして世に広まっていきました。

 異世界に転生(転移)してチートで俺TUEEEでハーレムでそののちほのぼのライフになったと思ったら今度はもう遅い。

 過去に異世界ファンタジーを好きだった人たちの中には、このなろう系と呼ばれるものを毛嫌いする人たちがいました。また、世の中になろう系ばかり広がって、それ以外の異世界ファンタジーを求める人たちもいました。

 私の考えでは、酔っぱ買いはなろう系に飽き飽きしていた人たちに刺さったのだと思います。

 要するに「異世界ファンタジーはこういうのでいいんだよ」です。

 酔っぱ買いのレビューを読んで、まさにそう感じました。

 へもん様は意識してはいなかったそうですが、物語としてのそのブレなさが人気につながったんじゃないかなと思います。

 これって、想定読者としてはかなりピンポイントになっているとは思いませんか?

 世の中、万人に受ける話なんてありません。

 誰かが好きでも誰かが嫌いだったり、公募でさえ同作品が落ちたり通過したり。

 一億二千万人も人がいれば、ピンポイントを攻めたって大人数の読者になるはずです。

 広く浅く万人向けを狙うのか、それとも狭く深くピンポイントを狙うのか。

 大ヒットするのはピンポイントのような気がします。

 それと、子供向け作家を目指すのなら、読者層はピンポイントなのかもしれません。



 *    *    *


 ちょっとよくない報告になりますが、Twitterにて私のなりすましアカが発生しました。まあ、嫌がらせと言うか、逆恨みと言うか。

 で、その方はカクヨムを永久BANになっている人なんですが、BANされるとわかっているのに繰り返しカクヨムでアカウントを作っています。

 その迷惑ユーザーが今度はカクヨムにて私の名前を語ったようです。

 なので、おかしなえーきちにはお気をつけください。

 わ、私はおかしなえーきちじゃないんだからねッ!

 それではまた年末にお会いしましょう。 

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