第28話 平和主義

 ついこの間まで暑かったのに、あっという間に冬ですね。

 私にとって夏の次は冬なんですよ。

 朝晩に半纏が欲しくなってくる今日この頃。皆さまいかがお過ごしでしょうか?

 えーきちです!

 毎月半ばにエッセイを更新するなんて言っておいて、今日はいいや、明日でいいや、でいつの間にか月末です。

 やっと仕事が忙しくなってきて、今までのようにのんびり過ごす事ができません。

 しかし、増えた体重を減らすために、この忙しさは必要です。

 まだまだ、100%の忙しさじゃないんですけどね。

 なのに十月からインキが値上げとか。

 印刷業界はずっと不況な上に、コロナでどん底まで落ちてるんだぞ!

 いっぱいいっぱい、倒産してるんだぞ!

 他にも色々なものが値上げするからって、インキまで値上げしなくてもいいから!

 と、ちょっとアツくなってみました。

 給料は増えないのに、物価ばかりが上がって切ないです。



  *    *    *


 今回のタイトルは平和主義です。

 だから平和主義について語ると言うワケではないんですけど。

 私は戦闘描写が苦手――下手です。

 戦闘描写が苦手って言う作家さんはいっぱいいますよね。

 難しいんですよ。色々考え始めると。

 自分で書いても上手く描写できている気がまるでしない。そもそも戦闘描写って何? って感じです。

 それ以前に、小説の戦闘描写って皆さまはちゃんと読んでますか?

 斜め読みしていませんか?

 ここに、戦闘描写の上手い下手が隠れているんじゃないかなぁなんて思います。

 でね、今回もまた紹介です。

 今年のつばさ文庫小説賞へ応募した二作品は、戦闘描写が結構ありました。

 当然、そんなものに自信がない私は、とあるエッセイに注目します。

 本当は、前回の『続、プロット』で一緒に書きたかったんですけど、思いの外、文字数が多くなってしまったので今回とわけさせていただきました。

 と言う事は……今回もまた、雲江斬太様のエッセイです。

 本当に勉強になるんですよ。プロットと言い、戦闘描写と言い。

 小説ってこうやって書くんだなぁ(今更?)なんて思ったり。


 雲江流『戦闘描写講座』

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054892255002


 もうね、おおよそ自分が挑戦しないだろうと思われる戦闘描写まで書かれていますがそこは割愛。面白いエッセイなので戦闘描写が苦手だと言う作家様は是非読んでみてください。

 何が重要なのかって、戦闘描写の必要性から書かれているんです。

 一話一話がかなり刺さります。

 キャッチにもなっている『あなたのその戦闘描写、ただの解説ではないですか?』なんて、本当に今回自分が戦闘描写を書いた時、常に心掛けていたくらいです。

 心掛けていたから、上手に書けたワケではないんですけどね。

 それでも説明臭い余計な文章を挟んで、後で大量削除したりしましたから。


 この雲江斬太様の戦闘描写エッセイですが、これって戦闘に限った事ではないと思うんです。たとえばそう、行動描写ですね。

 別に戦っているワケではありません。

 登場人物がとある行動を取った時に、それを説明するのと描写するのでは大きな違いが出てくると思います。

 これは雲江斬太様のエッセイを読んだ上で、あくまで私がそうなんじゃないかなぁと思った事なので、正しいとか間違っているとかのご意見は勘弁してください。

 私はそう学んだ。それだけです。

 物語はプロットがあります。前回の『続、プロット』でも、その必要性を書きました。必ず書かなきゃいけないって事はないでしょうけど、私はあった方がやっぱりいいと思いました。

 そして、戦闘描写にもプロットがあります。

 これは雲江斬太様のエッセイにも書かれています。

 退屈な展開の戦闘描写なんて誰も読みません。

 行動の描写だって同じです。

 物語があるから、行動して、会話して、戦闘して、ラブコメもするんじゃないでしょうか?


 格闘技を経験した事がない人は、色々な戦いを参考にすると思います。

 そこで最も参考にするべきは、事細かな殺陣ではないと思うのです。

 右手を出したら左手で払われて……うんたらかんたら……

 延々とこれをされてもよっぽどリズムよく上手く書かれていない限り私は読み飛ばします。

 物語の展開の上にあるものが戦闘描写ではないのかなぁなんて思っていたら、まさに先月も紹介させていただいた『斬太が斬る!』の最新話にて書かれていました。

 こういった考え方は、本当に学ぶ事がいっぱいです。


 プロレスはショーです。

 こう言うと色々と文句も出てくるのであえて深くは言及しません。プロフェッショナルレスリングとプロレスを一緒にするなよ、とか。その辺は、昔の知り合いに一晩語られました。

 プロレスは脚本があり、それに沿った戦いをエンターテイメントとして魅せます。

 私が高校の時、柔道部が文化祭でプロレスをしました。

 そのプロレスにはヒール(悪役)がいました。

 反則もバリバリです。パイプ椅子を振り上げます。そして、倒れた相手にトドメを差そうとした時、リング下にヒールの弟が現れます。

 マイクを持っています。

 そして語るのです。

「兄さんは言ったじゃないか。俺がプロレスの頂点に立つんだって。兄さんの目指した頂点は、そんなものなのか」と。

 ヒールは弟の言葉を聞いて、リング上で泣き崩れます。そこへドロップキックです。

 ヒーローも容赦ありません。

 なんて、ちょっとベタな展開の上に、ド派手な戦いがあって盛り上がる。それが戦闘なんじゃないかなぁなんて思います。


 今一度、雲江流『戦闘描写講座』を読んで、自分の行動や戦闘の描写を見直してみてはどうでしょうか?

 自分は平和主義だから戦闘描写など書かないと思われている方も、かなり目から鱗だと思いますよ。



  *    *    *


 さて、今回十月末日を持ちまして、『芦中イラスト文芸部 ものくろ!』、『神小セブンワンダーズ』、『望月多衣は餅つきたい』を非公開にします。

 他公募用になのですが、落ちても再度公開はしないと思います。

 少しカクヨムでの活動を変えようと思いまして、この先新しい長編作品は公開しないと思います。

 短編とエッセイは普通に公開しますので、皆様今後ともよろしくお願いいたします。

 とか何とか言いながら、しれっと公開しているかもしれませんが。

 それでは皆様、これから寒くなります。

 コロナなど――風邪などひかれませんようご自愛ください。

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