第12話 音楽を食らって生きる者
何となく、月一更新が定番化しつつある今日この頃。
みなさん、お元気ですか?
隠している訳ではありませんが、私は年齢や生息地を公表していないし、今後公表するつもりもない――と、思う、たぶん。
それを念頭に、第12話を読んで頂けたら幸いです。
深読みすると、どこかでポロッと年齢に繋がるエピソードがあるかもしれないので。
さぁ、音楽の話をしようか。
私は小学生の頃から、音楽を食らって生きてきた。
音楽にまつわる習い事をしていたとかではなく、その頃はあくまで『聴く』だけだったのだが。
家には古いレコードプレーヤーがあって、親のレコードが三百枚くらいはあったと思う。それを勝手に聞いていた。
ジャンルは様々。
クラシックからさだまさしまで。特にお気に入りだったのはカーペンタースだったと思う。それが小学校低学年くらい。
それが小学校高学年になると、興味は洋楽ポップスやロックにも広がっていった。
中学生になるとハードロックやヘビーメタルを好んで聞いていた。
年齢がバレるので番組名までは書かないが、当時は洋楽を紹介する番組も多々あった。それを毎週楽しみにしていた。
高校の通学時は常にイヤホン。ギターは二本持っていたかな?
とにかく、昔からジャンルに拘らず音楽を聞くのが好きだった。
今でも通勤時にはiPodが必須である。
ちなみに朝はクラシックを聴いて通勤している。
想像してみて欲しい。
年中ライダースを着た長髪でサイドを刈り上げた厳ついおっさんがイヤホンして電車に乗っている姿を。よもや、ショパンやベートーベンを聞いているとは思うまい。
(女性の方々、ここはギャップ萌えしていい所ですよ)
帰宅時は見たまんま、メタルを聞いているのだけど。
クラシックのコンサートはよく行きます。
前述の格好で。
ウイーンフィルにも行きました。めちゃ高かったけど、世界最高峰のオケは一生ものでした。
ロックやメタルを聴きにライブハウスにも行きます。
もちろん前述の格好で。
家にはグランドピアノ他、色々な楽器がある。
一時期はギターも六本あった。今はフォークギター一本だけ。
で、そんな家庭環境で育った上の娘が、喜々として言う訳ですよ。
「友だちに聖飢魔Ⅱをススメてきた」と
どうしてこんな娘になったのか、親の顔が見てみたい。
今時の十八にもなる娘がだよ?
「BABYMETALはメタルとは認めない」とか言っちゃうんだよ?
間違えたよ。
完全に育て方を間違えたよ。
でね、
何でこんな話をするのかと言うと、音楽って小説と似てませんか?
人それぞれ好きなジャンルがあったり、譲れないラインがあったり。
BABYMETALは世界的に人気だけど、ワタシの中のメタルの中には入ってこなかったりする訳です。だからって、それを否定はしませんけど。
例えばね、最近の流行歌が『なろう系』と呼ばれる物だったりする訳。何度も言いますが、否定はしません。パッと聞いて、面白い曲だなとは感じますが、買いません。だって、その内に聞かなくなりますし。アーティスト自体が消えてしまったり、一発屋だったり。
二年に一回くらい、一度聞いた曲が頭から離れず、調べて実際に購入したりします。一番最近では、JUNNA 『Here』をiTunesでポチりました。アニメ『魔法使いの嫁』の主題歌ですね。凄くいい曲&歌ですよ。
本もそういった事ってないですか?
記憶に残る音楽――今でも廃れない音楽。
記憶に残る本――今でも廃れない本。
クイーンなんて、最近映画にもなりましたよね?
何で、今さらクイーンなんでしょう?
カーペンタースやディープパープルの曲がCMで使われたり。
何で、今さら何十年も前の曲なんでしょう。
名曲と呼ばれた音楽があった。きっとそれが総てなんでしょう。
今の曲は? 名曲ってある?
今の本は? 名作ってある?
何年後、何十年後、子供が親になり、自分がそれを聞いていた(読んでいた)くらいの年になっても、当たり前のように勧められる音楽や小説って今は少なくないですか? 私は今でも、娘くらいの頃に聞いていた曲を、さも当たり前のように流しますよ。
音楽も小説も、人の心を穿って、記憶にその形を永遠に刻み込むくらいの力を持っていると思うのですよ。
そんな作品が増えてくれる事を切に願います。
そして、自分の書いた小説がそう思われるように日々精進です。
ちなみにお気に入りの曲は『BLIND GUARDIAN』のGrand ParadeとかAnd Then There Was Silence。クラシック好きで、メタルが聴ける方は是非。
あと、『この音とまれ!~時瀬高等学校箏曲部~』の天泣。もう、泣ける。たぶん、日本で一番この曲を聴いているのは私です。
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