第9話 あれから半年、カクヨムコンに参加して読者選考について考える

 皆様、カクヨムコンお疲れ様でした。本当にお疲れ様でした。

 いっぱい読みましたか? 私はカクもヨムも、どちらも必死でした。

 短編長編含めて十二作読ませて頂きました。

 本当に楽しかったです。


 さて、今回初参加のカクヨムコンでしたが、読者選考について色々とわかったので書いていこうと思います。

 まず、『私をフォローしてくれている方は少ない』という前提で話を進めますね。

 

 基本、作品をアップしても殆ど読まれる事はありません。

 私の作品タイトルをご覧いただければわかると思いますが、ほぼ☆20以下です。ちなみにつばさ文庫小説賞の一次選考を通った『そこのけそこのけ九尾が通る ~さよなら犬塚くんとシッポ』が私の代表作ですが、☆は16です。

 とにかく読まれません。

 なので、カクヨムコン作品は十二月一日の募集期間一か月前からアップして、少しでも読者を増やそうと試みました。無駄でした。

 募集期間前に知名度を上げようと、個人企画に参加しました。一人、読者がつきました。ありがたい事に、第一巻の最後までしっかりと読んでくださり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。


 カクヨムコンがスタートして、相互フォロワーの方が私の作品を気にかけてくださいました。他にも相互フォロワーつながりで数人。

 作品フォローしていただいた方々の半数が、どこか知った名前であるという事です。残りの半分が、私の作品に何かしらの興味が湧いてフォローしてくださった方々です。中には印刷関連の仕事をされている(いた)方もいました。


 嬉しい事に、アップするとすぐに読みに来てくださる方々もいました。

 私の作品では初めての事です。

 応援ボタンもポチッてもらいました。コメントもいっぱいもらいました。

 しかし、☆は増えません。

 物語が終わっていないですからね。

 凄く気に入ってくださった方々が、途中で☆を発射してくださいました。しかし、最後まで見守りたいという気持ちもあったのではないでしょうか?


 で、本題です。

 読者選考は公平なのか? 半年前の私はそんな疑問を持っていました。今回は、その答えに辿り着いた訳です。

 良し悪しは別として、読者選考は公平ではありません。

 まず、スタートが違います。

 フォロー100人の作家様と、フォロー一桁の作家様が、公平な評価を受けられるとは到底思えません。

 また、から読者を引き連れてくる人気の書き手様もいます。ツイッターで宣伝をバンバンする方もいます。クラスタの大きさが違いすぎる訳です。

 そんな方々の作品は、それはもう凄いです。

 何ですか? 数話しかアップしていないのに☆50とか、最後まで読んだ人よりも評価した人の方が多いって。かなり意味不明です。


 読者選考は物語りの素晴らしさとイコールではありません。あくまでを選んでいるだけです。

 ただ誤解されると困るのですが、人気作品は概ね面白い作品ですよ。その面白さで選ぶのではなく、人気だけで選別するという事だけで。

 素晴らしい作品の取りこぼしが出るかもしれない。しかし、人気のない素晴らしい作品はカクヨムコンではお呼びではないという訳です。

「本当に素晴らしい作品ならば口コミで人気は出る」と言っているのです。


 はたしてそれは本当でしょうか?

 例えばミリオンセラー作家が匿名でクラスタもなくツイッターもせず、ポッと出で作品をアップして、カクヨムコンの読者選考を通過すると思いますか? もしかしたら、偶然にも大きなクラスタの一員の目に留まる事で、一気に人気が上がるかもしれません。しかし、それは稀です。総タイトル数四千作近くある中から二か月間で、クラスタも宣伝もなく名を伏せた有名作家が通過できるのか甚だ疑問です。


 読者選考を通過する秘訣は、人の目に留まりやすいタイトルやキャッチコピーの他、宣伝力も重要なんです。

 読み専の方々を開拓し読者に引き入れ、ツイッターで宣伝やクラスタの輪を広げ、大々的に告知した後、満を持して作品をアップする。

 とにかく人気です。カクヨムコンは人気作を求めています。から面白い話を選ぶんです。ここが公募との違いでしょうね。


 だから駄目だ。なんて言いませんよ。人気を得るのも実力ですし、実際に面白い作品もありますし。それに、公募だって公平ではないですから。

 クラスタもない(しいて言うなら、ぴ~とるいじ様クラスタなのか?)、つぶやくのも嫌い、でも自分の面白いを書くだけです。


『ようこそ、街の印刷屋さんへ! 教えて、革ジャン先輩!』を読んでくださった方々、本当にありがとうございました。この場ですが、お礼申し上げます。

 一度完結したにも関わらず、未だ続いていますが。

 皆様の温かいコメント(145件)が私のほこりです。

 順位が上でも、コメント数件とかレビュー文がないとか、寂しいものですよ。

 私は幸せ者です。

 何気にキャラクター文芸部門、週間22位でフィニッシュ(最高12位)でした。

 健闘した方だと思いますよ。本当に疲れました。「もう死ねる」とリアルで何度弱音を吐いた事か。

 でも、カクもヨムも本当に楽しかったです。

 今後も皆様に楽しんで頂けるようにアップしますので、これからもお付き合いください。

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