第4話 大人と子供と児童文学
昔はラノベちっくな物を書いていた。
話は少し暗めで、シリアスな。
そんな話しか書けないと思っていた。
今は、どうだ?
毎年、子供向けの小説を書いて公募に出している。まぁ、鳴かず飛ばずではあるが。
しかしまず、つばさ文庫小説賞の応募作品を、ざっと見てもらいたい。
カクヨム内の人気作品と比べると、全然読まれていない。
人気があって、精々★50程度だ。
児童向けは、カクヨム内の中でも人気のないジャンルなのか?
少なくとも、カクヨムユーザーには、求められている気がしない。
みんな、思っているに違いない。
「子供向けでしょ? とても面白いとは思えない」……と。
まぁ確かに、表現に制限があるしね。
自分が児童向けの話を書くにあたって気をつけることが、やっぱり表現である。
残酷描写はダメ。性的描写はもっての外。
子供たちに悪影響を与えかねない、世の中に当たり前のようにある事柄を、排除しなければならない。
ワタシは、死の描写もなるべく避けている。
子供向けって言うのが、これが中々難しい。
これで面白い話を作らないといけない。
それが、誤解の原因なのだ。
その、排除された表現がなければ、小説は面白くならないのか?
否!
そんなの書きようだ。
ワタシが目指す小説は、真の意味での万人向けだ。
小さな子供が笑い、大人が涙できる小説だ。
親と子供が一緒になって楽しめる話。
「あのキャラって笑えるよね?」とか「ここの話がカッコイイんだよ」とか、親子で言い合える、一家団欒の糧となる小説だ。
子供だましとは思ってほしくない。
児童文学を書いている作家様たちは、誰しもがそう思って書いているに違いない。
ワタシがカクヨム内で見かけた作家様の中には、お父さんもお母さんもたくさんいる。
そんな方々に読んでもらいたい。
子供たちと一緒に。
先日、お子さんと一緒に『そこのけそこのけ九尾が通る』を読んで下さったフォロワー様がいた。
とても嬉しかった。
子供目線の疑問なんかは、大人では想像がつかない、目から鱗の疑問だった。
そんな親子が、カクヨム内で増えてくれると嬉しいな。
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