二の色 「桔梗」密に秘め華の咲くが如く
「またのおこしを、お待ちしております」
午前最後の客を見送る流水を見ながら、ヤヱは戦慄を隠し切れなかった。二人で絶対に破綻すると言い切った作業を、目の前の男は平然とやってのけているのである。
元より、普段の生活が極めて不規則で、時には昼食すら満足に取れないほど忙しいというのは監視していたから知っていた。そんなときには、言いつけを破って握り飯を差し入れしていたから、わかっているつもりだったのだ。
――けれど、それは、つもりでしかなかった。
そもそも一人一人の客を差別せず、間違いなく疲れているであろう一日の後半にもその出来が変わることはないということが、どれほど凄まじいことなのかわかっていなかったのだ。
客の予約に休憩時間を置けるような時間組みをしているようだが、それも彫刻刀の劣化によっては整備で休むことが出来なかったり、新しい図案を考えることに時間を割いたりしている。しかも今では、その時間にヤヱの角をいじるという作業が入っている。
本格的に手を加えるのは夜に白綺家に戻ってからだが、小さな加工は合間の時間に施されている。
好きな男に四六時中触れてもらえる、というのは幸福を覚えないでもない。だが、それが、自分の休む時間を潰してまでとなると喜びよりも心配が勝る。
時間を割いた結果、休むことが出来ずに倒れでもしたら定子に申し訳が立たないし、なによりヤヱが惹かれたのは、健やかにあって角と向き合う彼だ。床に臥せ、角に触れることも出来ないような状態に陥った彼など見たくはない。
「さあ、次の図案を――」
「ちょっと、待って」
「なにか?」
ギラついた眼で見られると、それだけでヤヱはなんでもないと言ってしまいそうになる。だが、それでは今までとなにも変わらない。
一歩、告げる勇気を得るために前に出る。
「少し、休んで」
「時間がないのはあなたも承知の上でしょう。まあ、実際の作業ではこんな風に小さな時間を割り当てられませんが……」
「そうじゃなくて!」
突然の叫び声に、流水が黙り込んだ。その沈黙に、ヒドいことをしたという認識がヤヱの心に浮かんでくる。
「……怒鳴ってごめん。休まないで体を壊したりしたら、作業も、できなくなるし……」
言葉に流水はそんなことか、と言いたげな表情をしていた。彼からすれば今更すぎる忠告なのだろう。
「自分のことは自分が一番よくわかっています」
「そういう人が、ある日突然死ぬんだよ」
「でしょうね。ですが、ここで足踏みして、産み出せたかもしれない傑作を産み出せないほうが、私にとっては死ぬよりも辛い」
芯のある言葉に、ヤヱは言葉を返せなかった。それほどまでの想いを止められるだけの言葉を彼女は知らなかった。
自分では彼を止められない。だったら、せめて彼が死なないように見張ることだけが、今の自分に出来ることだ。
「問いはそれだけですか? 作業に入りたいですが」
「……もう、止めないよ。でも、体の状態はちゃんと調べさせてもらいます」
「医術の嗜みもあったとは、驚く限りです」
「初歩の初歩だけど」
吐き捨てるように言って、ヤヱは目を閉じる。冷たい仮面がつけられて、耳元でカリカリと角の削られる音が聞こえるようになった……。
***
それから、一日、また一日とヤヱの角に刻まれる装飾が増えていく。夜毎、流水が仕事を終えて一人になったヤヱは、手鏡を持って己の角をうっとり眺めてしまう。丹念に彫り込まれた凹凸に指を這わせるだけで、ヒドく心地がいい。
布を被せられて定子には見せないよう指示されているのを残念に思うのと同時、とてつもない優越感があった。将来的には定子のものとなるものだが、今この瞬間は、ヤヱと流水だけが知っているものだからだ。
それに、定子が知るのは完成形だけだ。耳元で試行錯誤する流水の吐息も、行き詰まって小さくものに八つ当たりする彼の姿も、定子は知らない。自分だけのものだ。
「はぁ……」
指先から伝わる小さな感触が、吐息を熱っぽくさせる。目を閉じれば、すぐにでも耳元で聞こえるカリカリという音と、流水の吐息を思い出すことが出来る。
「ん……」
ただ、それだけ。それだけなのに、胸の奥がいっぱいになって、お腹の奥が苦しくなる。
艶やかなヤヱの吐息に、しゅるしゅるという角をなぞる音が混じっていく。まるで、己を愛撫しているかのように、それだけで体が高ぶっていく。神経など、そこには通っていないのに。
それでも感じるのだ。ただの錯覚なのかもしれないけれど、それでも、気持ちがいい。
「りゅ、すい……どのぉ」
もしかするとそれは、自分の指ではなくて、削られるときに感じた流水の指の感触なのかもしれない。神経がなくたって、触れられて揺れれば、その触り方がわかる。
――彼の触り方は、とても優しい。
時に触れているとすらわからないくらい繊細な触り方をする。それはまるで壊してしまうのを恐れるようで、かわいらしい。
だから、彼の指使いは、ほとんど記憶に残っていない。削った屑を払うときですらも優しく触るから、むしろ、指使いがわかると自分にしかわからない秘密を知ったみたいで、嬉しくなる。
ほんの些細な揺れ。それを自分で再現できないかと角をこすりながら、己を高ぶらせながら、ヤヱは目を閉じて反芻していた。
指先に伝わる凹凸の気持ちよさと、角の些細な揺れの波長が重なる場所を記憶の中で探っていく。
触って、揺らしてを繰り返して、ほんとうに気持ちいい一番を探して。でも、その繰り返しだけでも充分すぎるくらい気持ちがいい。
体が高ぶって、じんわりと襦袢が湿っていくのを感じる。開いた毛穴から抜けた汗を布が吸い上げていく。体に張り付く布の感触が、お前は淫らだと告げているようで、恥ずかしくなる。
それでも、彼の触り方が欲しくなる。強欲にすぎるとはわかっていても、好きだから求めずにはいられない。
「りゅぅ……すい……」
は、は、と気づけば喘いでいる。小さな揺れは、頭を揺らして、深の芯を気持ちよくしていく。
口の端からよだれがこぼれるのも気にせずに、それでもヤヱはその波長を探している。
あの瞬間を、思い出したくて。もう一度、触って欲しくて。
明日になれば手に入るのに。それでも、今、触って欲しくて。
揺らす、揺らす、揺らす――ゆら、ゆら、ゆら……と。
そして、幾度目かの揺らぎの時、体の高ぶりが弾けて、びくんと全身が跳ねる。力が抜けていって、じんわりと汗が溢れて――。
その瞬間、完全に脱力した時に触れた指が作った揺れが、彼女の欲しかった揺らぎ。
「ぁ――」
消し飛んでしまいそうなくらいの幸福感に包まれたまま、ヤヱは短い間にもう一度、高ぶりを弾けさせた。本当に欲しかった揺らぎがもたらした高ぶりは、あまりにも激しくヤヱの意識を飛ばす。
はたしてどれほど意識を飛ばしていたのか、正気を取り戻した時、部屋に満ち満ちる己のはしたない香りを感じて、ヤヱは赤面した。
***
前日に己を慰めるのに使った相手に、普通の顔をして会うというのは難しいものだ。
翌日のヤヱは、いつもと比べるとかなり不器用な失敗を繰り返していた。何も無いところでつまずいたり、ぼうっとしたりと、何も知らなければ体調不良としか思えなかった。
「どうかしましたか。具合でも?」
「い、いや、大丈夫だから!」
「……?」
流水としてもそんな彼女を見るのは初めてだったので、気にはなっているようだった。本人が大丈夫と言うならと追及はしていないものの、気を遣っているのが感じ取れた。
ヤヱはそのことを嬉しく思うと同時、完全に自分の問題で気を遣わせてしまっていると思うと、なんとも言えない気持ちになってしまう。
そして、最大の異変が起きたのは角に触れようとした時だった。
「ひゃっ!」
優しい流水の触れ方がヤヱの中でいやらしさの引き金になってしまっているせいで、過剰に反応してしまった。ピクリと体を震わせた彼女に、流水が狼狽する。
前日まではなんの問題もなかったのに突然この反応なのだから、何があったのかと心配にもなる。
「だ、大丈夫ですか? 痛い、とか?」
「大丈夫、大丈夫です!」
「いや、どう見ても……」
湿っぽい肌、火照ったうなじ、赤く染まった耳……ついでに呼吸も荒いとくれば、どう見ても風邪である。もう一つの可能性に気づけるほど流水はヤヱの事を意識していなかったし、していたとしても今の精神状態では気づけなかっただろう。それぐらい彼は心を傾けていた。
だから、次に彼がとった行動は下心ない当たり前の行動だった。
「すまない。触りますよ」
仮面を浮かせてその隙間から、す、と手を差し込んだ彼は、額に触れて検温する。感じ取れる熱は、当たり前だが正常の範囲だ。少し熱っぽいが、風邪と言えるほどの高温ではない。
彼の行動にカチンコチンになったヤヱを余所に、流水は言葉を続けた。
「引き始め……かな。具合が悪いのなら、無理して来なくてもいいんですよ。どのみち、こちらから伺うんですし」
「はっ、い、いや、大丈夫です! 大丈夫ですから!」
これがもし白綺家の中でだったのならば、彼女は即座に床に臥せりに行っただろう。あるいは、定子に謝りにでも行ったか。
ヤヱ自身、意識してやっているわけではないのだが、白綺家の中と流水の店とで振る舞いを変えている。それは、いつどこから定子が見ているかわからない環境か否かというのが大きい。
相手は主君の思いびとである。それに対して横恋慕していることが明らかになれば、定子は激昂するだろう。
……まあ、既に定子は気づいているわけだが。
ヤヱは泳がされているのである。懸想するだけならばまだよいというわけだ。とはいえ、他の下女を使って監視させていない辺りは信頼があるのだろう。
それがわかっているからこそ、ヤヱは白綺家では大っぴらに懸想を表に出さないし、流水の手伝いをする最中でも、心を押し殺してきたのだ。
しかし――。
昨日の自慰が、その心を浮かび上がらせた。だから、こんなにもわかりやすく反応してしまっている。
浅ましいと思う。けれど、触れている感触を深く味わいたいから、嘘をついてでも、ここに残りたいと思ってしまう。
あの家に戻れば、こんなにもわかりやすく反応することすら出来なくなるのだから。
「本当に、ですか?」
「天地神明に誓って」
「……そこまで言うのなら、そういうことにしておきましょう」
なにかあるということには感づいたようだ。けれど、その中身がわからない。だが、流水からすれば、それはどうでもいいことだ。
本人がよいというなら、それ以上深く追及しても意味が無い。したいのは、角を彩ることなのだから。
「……あ、でも、その、ひとつ、先に言っておくけど」
「なんでしょうか」
「その、ちょっと、はしたない声とか、あげるかもしれない」
唐突な告白に、流水が呆けた顔をする。言ったほうも仮面の下では顔が真っ赤だ。
流水の店だからこそ、言えた事だ。
なんとなく理解した流水が、小さく吐息した。
「……まあ、そういうお客様もいるにはいるので」
「じゃ、じゃあ、そういう人たちと同じような対応で、お願い、します」
「わかりました」
なんともいえない空気が流れる中、流水は作業を再開した。
カリカリと削る音に混じって、艶かしく悩ましい吐息が響き始めたが、その技が鈍ることはなかった。
***
その夜も、ヤヱは己の角に触れていた。今日増えた部分をなぞって、悦に浸っている。
結局あの後、流水を幾度も感じたせいで達しかけたこと数回。夜、こちらに移ってきてからは必死に声を噛み殺したせいで、体中に淫らな気が横溢していた。
それを発散するために、ヤヱは角を揺らす。もう完全に覚えたあの揺らぎが芯を襲い、溜め込まれていた淫気が、小口を突き破るようにして現れる。
その勢いで、ヤヱは激しい絶頂を迎えた。
「かっ……ぁっ、はっ」
しかし、それは快感と言うより痛みだ。呼吸が苦しくなるほどに全身が乱れるそれに爽快感はない。
それでも、揺らす手を止められない。まるで中毒のように。
いく、苦しむ、息が詰まる。空気はたしかにあるのに取り込めない。
どんどん意識が狭くなっていく。痛いのに、苦しいのに、手が止まらなくて、ますます意識が狭くなる。
その意識の中でも、あの揺らぎは感じられて。むしろ、余計なものがわからなくなった分、その感覚は鮮明になっていく。
自分が触れているのに、その手の感覚が消えているせいで、誰かが、流水が触れてくれているような感じがする。
それがたまらなく嬉しくて、だから手が止まらなくて。
でも、それが本当は流水のものじゃないとわかっている。鋭くなった感覚のせいで、ほんの少しの差異が目についてしまう。
それでも、揺らすのをやめられない。
いって、いって、いって、限界を超えて意識が途切れた。
意識を取り戻して感じたのは、とてつもない喉の渇きと頭の痛み、そしてむせかえるはしたない匂い。
薄っすらと白み始めた空を見ると、自分は何をしていたのかと問いたくなる。
自分はこのような行為に耽溺するようなものだったのか。いくらなんでも愚かに過ぎるのではないのか。
二度目の事後は、赤面よりも後悔が先に現れていた。
***
その日、ヤヱは迷っていた。恐ろしかったのだ、流水の元へ赴くのが。
それは、彼が原因ではない。変わって、ダメになっていく自分が恐ろしかったからだ。
以前よりも身近にあって、彼に触れられて、指を感じて、揺らいで。変わってしまう、変えられてしまう。
白綺家にふさわしくない、卑しい女へと堕ちていってしまう自分が、恐くてたまらない。
これが、恋の病なのか。白綺の血が抱える呪いなのか。
いいや、それでもそれが己の内から現れたものならば御せるはずだ。そう、何処かヤヱは甘く見積もって。
ふらふらとした足取りで、今日も流水の店へと赴く。
そして――
甘い見積もりは正しかったと言うように、次の日からヤヱは己を慰めることをしなくなった。
これこそ意思の力であるなどと彼女は驕っていたが、それがただの幻想でしかないことに彼女はすぐに気づかされるハメになる。
***
ヤヱが耐えるうちに、気づけば予定の二週間が過ぎた。
期間いっぱいを使った角はほぼ完成と言ってよく、流水も己が技の冴えに自画自賛をしてしまうほどだった。
とはいえそれはありふれた図柄だったし、彫りだってそう特殊な技術を使ったわけではない。
けれど、最後の日、店の姿見の前に立たされ、全身と共に見た角は信じられないほどに美しかった。ここまで角は綺麗になるのかと息を呑んだ。
そして、それ以上に自分の顔が変わっていた。子供のように能天気で、どこか間の抜けていると思っていた顔が、年相応の色気を湛えている。角への装飾によって加えられた微かな翳りが、引きずり込まれそうな艶っぽさを与えていた。
何度も姿見を見て、顔に触れてしまう。これは夢か何かではないかと不安になって、つい訊いてしまう。
「ね、ねぇ。私、綺麗かな?」
はにかんで、顔を微かに赤く染めながら問うたヤヱに、流水は切れ長の目を細めて笑った。
「ああ、とても綺麗ですよ」
ぞっとするほどに深く、ギラついている眼に舐めまわされて、それだけでヤヱは心が満たされていくのを感じる。綺麗と言ってもらえたことよりも、口よりも饒舌な彼の眼が、自分を見て感じいっているということを理解して嬉しくなる。
けれど、すぐに気づいてしまった。
――自分は、これでお払い箱ではないか。
全身がぷつぷつと粟立っていくのを感じる。彼がもう角に触れてくれないという事実に、足元が崩れていくような絶望が浮かび上がる。
ヤヱはもう気づいていた。あの極限の中で、紛い物では、満足できないことに。触れて欲しくてたまらないと言うことに。
あと一月経てば、定子は嫁いでしまう。そうなれば自分はきっと連れていかれるだろう。そうなれば、流水に会う機会は永遠に失われる。
主人の命令という理由を失えば、ヤヱと流水の繋がりはあまりにも希薄なものだった。
会いたくても、触れて欲しくても、ただの客として来ることは出来ないのだ。相手は主人が懸想していた相手である。嫁いだ後、その下女が頻繁に会いに行っていたら、要らぬ噂を立てることになる。
そんなこと、ヤヱに出来るはずがなかった。偉大なる白綺家の下女としての矜恃が、それを許さない。
でも、そうなればこの苦しみは、この満たされない気持ちはどこへ行くのだろう? 押さえつけていれば、やがては消え去るのだろうか?
いいや、いいや。そうではない。
こうして、押し消したと思っていたはずの劣情が今姿を見せている以上、消えないのだ。ずっと、心の底に澱のように残り続ける。
ふとしたことで熾る想いをずっと抱えていくしかないのだ。
――ああ、だから病と呼ばれるのかと理解した。
激流のように荒れ始めた己の劣情に、しかし、それでもヤヱはまだ抗えていた。この時は、まだ。
けれど、その堤を、流水が打ち壊す。
「ヤヱ。一つ、頼みたいことがあるのですが……」
「なんでも、いいですよ」
普段なら吐き気がするくらいの媚びた声が出た。流水がどこか苦しそうに問うていたことを、ヤヱは気づけない。気づかない。
「服を、脱いでもらえますか。裸身との、映えを、みたいのです」
来た言葉は、普段なら面罵でもぶつけたろうものだった。けれど、それは内で荒れ狂う激流を後押ししてしまった。
傑作を求める心が薄氷を踏み割ったのだ。流水は己が別の薄氷を歩いていると終ぞ気付けなかった。
「ええ!」
ヤヱは大義名分を得たと言わんばかりに、装束を脱ぎ捨てた。少しだぶついた体が、空気に晒された。
露出した肌は仄赤く熱を持ち、押しとどめられていた体臭が空気に溶け込んで溢れかえる。好いた男を求める媚臭が充満して、正気を刈り取っていく。
その臭いが鼻に達して、ようやく流水は薄氷を割ったことに気づいた。だがそれは遅すぎた。
定子へは決して向けられぬ、男としての劣情が首をもたげる。あまりに長く押し殺されていたそれは、横溢する女の欲望を飲み込んで、瞬く間に巨大化する。
「ねぇ、私、綺麗かな?」
生ぬるいはずの空気を、少し熱いと思いながら彼女は問うた。
私は偽物。何を試したって大丈夫だと囁きながら。
「あぁ……綺麗、ですよ」
ごくりと流水の喉が立てた音が、やけに大きく響いた。
そして、二人は定子を裏切った。
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