第452話 母がジャバジャバ吐く。
なんかびっくりしたんだけれどー。
母は夕べ下剤を飲んだらしくて、トイレでうんうんうなってて、「水持ってきて」って言うからコーヒーカップに二杯もってったんだけど、出てきてもまだうめいてて。
で、ソファに腰かけて前のめりになってるから大丈夫かなと心配してたら、ジャバ―! ジャバ―! と吐いている。
胃の中身が空で、水ばっかり出てくる。
「バケツと雑巾もってきて」
と言われて初めてはっとする。
ここのところ、ピンチってことがなかったのでぼーっとしちゃってた。
母ごめん。
床を拭いて、雑巾をしぼって、母を看る。
苦しそうに職場に連絡を入れている。
今日、仕事!? なんで休み前に下剤を飲まないの? 思ったけれども黙って見ていた。
「30分くらい遅れます」
果たして30分ではすまなかった。
母がトイレからキリっとして出てきたときには1時間が過ぎており、キッチンには痰が吐かれた洗面器と、廊下には汚れたソファカバーと使ったばけつ&雑巾。
どうせよと。
わからないので放っておいた。
それでも母は仕事に出かけて行った。
仕事人間だなあ。
「日曜日は人員足りなくて、休めないの」
って言うけれど、母が仕事好きだからシフトに入ってるだけだよきっと。
帰ってきたら今日作ったスイートポテトというのをくれたけれど、「リンゴが入ってるの」と言った後で「トイレに行ったら最後は水便が出た」と続けるので食べるのをやめた。
おやつなら自分で作れるのだ。
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