第336話 祖母が風邪をこじらせそうです

 もう何日も前から祖母は咳をしていて。

 そのたびに忠告をするのだけれど、祖母は「大丈夫」というし、パブロ*を飲んで寝て、それでも症状が治まらなかったら病院へ行った方がいい、と言ったのだけれど、車を出す母は「仕事があるのよ」といってとり合ってくれない。

 夕べと今日とで、ずいぶん咳がひどくなっていたので、早く寝るように言って、部屋に暖房を入れ、リビングから様子が見られるように戸をあけておいて、説得した。


 祖母が布団にもぐりこむと、猫が祖母の周りをうろつくので祖母の抗議が聴こえてきた。

 仕方なく猫を追い出して部屋の戸を閉める。

 帰宅した母に言ったら、「明日も仕事だから」というが、祖母が熱を測ったら微熱があるので、しつこく言ったら「今日は日曜日だから、夜中悪化したら救急病院へいく。すべては明日ね。あ、でも仕事だ」っていうから、怒って「誰か一人でも倒れたら、身動きできなくなる」と主張して、ようやく「明日は早退してくる」そして「夕方病院に行くわ」という言葉を引き出した。


 そんな、わたくしだって今月は何回も病院にかかるのに、風邪をもらってしまったら、診察してもらえない。

 一蓮托生という言葉が浮かぶ。

 全滅はさけねば。


 祖母が激しく咳こみ始めたのは、父が田舎から正月を過ごしに家に来た時からだ。

 父も食卓でゴホゴホ言っていたから、それが祖母にうつったかも知れない。

 これで病院に行ったら、またパーテーションに区切られたところで待つことになるんだろうな。


 我が家はピンチです。

 わたくしものどが痛いし頭が重たい。

 母独りだけぴんぴんしてるんですけど、市販薬を飲んで「天気の子」を観たら、クライマックスで意識がとんでしまい、録画を確認したけれど、主人公とヒロインがベッドの上で泣きながら抱きしめ合ってるシーンで止まっていた。


 さてどうするか。

 ユーチューブで観られるかなと。

 心配する次第であります。

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