第332話 読書興味の発達段階
お友達のために書きます。
その他の方はスルーでよろしくお願いいたします。
発達段階とその課題、読書材の特徴は8項目に分けられます。
あなたの書かれる作品の特徴と課題とを、ふさわしい読書材で表現できるよう、役立ててください。
①2~4歳(子守り話期)・生活の基本的習慣の自立が課題。:しつけや知恵の芽生えを育てます。即興の作り話。子守り話(話が短い。動植物や無生物もキャラクターとなるが、多くは聞き手の子供たち自身や語り手の成人が主役を演じる。日常生活のひとこまを表現。リズムとユーモアがあり、少し教訓が含まれる)絵本。
②4~6歳(昔話期)・自我の主張。それに対しての可・不可。許・不許の区別を理解させ、不可・不許のことはあえてしないようにすることが課題。:絵本。「科学絵本」「あいうえお絵本」「かずの絵本」「物語絵本」。昔話(時間と場所において、現実から離れた世界。素材が子供の身近な生活環境からとられている。魔法や奇跡が起こる。物語としての筋が通っており、白黒が明白に分かれる)。
③6~8歳(寓話期)・家庭から学校への生活環境の広がりへの適応。(新しい社会的ルールを大事にし、成人の善悪の判断を無条件に受け入れる他律道徳)が課題。:昔話。民話。寓話(モラルを強調。教訓を理解。発見したりすることができる)。逸話(実在の人物英雄のエピソードで、社会的規範となる行動を描くもの)。
④8~10歳(童話期)・未分化な自己中心性から脱し、主観と客観が分化し、現実を理解させること。自律的な善悪の判断に基づいて行動するようになることが課題。:生活童話(現実の児童の生活を取材して、創作されたもの)。英雄物語(英雄の偉業から生活倫理を学び、正義に基づき弱者を救う英雄を敬うことができる)。架空物語(現実を越えた空想を楽しませるもの)。図鑑(科学の芽を育てるもの)
⑤10~12歳(物語期)・友人社会への適応。友情と義侠が課題。:少年少女物語(複数の少年少女たちが登場し、友情と正義によって社会生活上の問題が解決されるもの)。少年文学(少年や英雄を主役にしたもの)。冒険・推理物語(行動を阻むものが、勇気や知的洞察によって解決される過程を描いたもの)。スポーツ物語(チームワークやフェアプレーが強調されたもの)。感傷物語(弱者への同情)。発明・発見物語(科学者や偉人の成し遂げた発明や発見の苦労を描いたもの)。<男子はスリル、女子は感傷的な情緒を好むと言える>
⑥12~14歳(伝記期)・周囲の成人に対する否定的態度から独善に走らず、精神的自立をうながすのが課題。:伝記(偉人英雄の人間的苦悩・成功を扱ったもの)伝奇文学(夢のような恋愛・冒険・怪奇事件を誇張して伝記風に扱ったもの)。性の役割を教えるのに好適なエンターテイメント。科学入門書。
⑦14~16歳(文学期)・情緒的動揺を自己コントロールして自我を安定させ、社会生活の厳しさにくじけない心構えをつくること。異性に対して適応することが課題。:純文学(小説・詩歌・戯曲)伝記より身近で具体的な対象を描くもの。人間の内面の心理的葛藤が描かれている。
⑧17歳以上(思索期)・現実と理想の矛盾の解決。:思索書。人生論。幸福論。哲学書など。宗教書。専門の学術書。
以上。
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