第271話 フィン感へ向けて。
フィン感について、いろいろ期待したり、落ちこんだり、戦々恐々としてはいたが、本番はこれからである。
というのも、男神と女神が背後から助言してくださるのだ。
女神:はやくフィン感のことしゃべって。
ええとですね、第一回目は、衝撃が大きくて、感想どころではありませんでした。
一応、感想というかエッセイは書きましたが。
あれが全てではありません。
女神:じゃあ、よくわかるように調べて書いて。
はい。lagerさんの近況ノートでも、竹神チエさんの近況ノートでも、フィンディルさんの感想は、すばらしい評価でした。
これはもはや論文! とか、お金を払って書いてもらうレベルのものだ、とか。
わたくしは最初からそう思ってましたけれどね!
ですから、最初のフィン感を受けた時、お礼を包みたい、三万円くらいならば苦でもない。
その旨お伝えしました。
とても感動したからです。
フィン感は、ほとんど解剖です。
お腹の中身を腑分けまでしてくれるから、ごまかしがききません。
わたくしは、尊敬するフィンディルさんにごまかしをしたくないので、周りを巻きこんでもあがきました。
フィン感を読むにつけ、自分はこうじゃだめだ。
このままではいけない、と焦燥にかられました。
幸い、この悩みには相談に乗ってくださる方があり、わたくしは今年の3月にお名前を知ったのでした。
角川つばさ文庫小説賞に応募して、カクヨムの中から一次突破した人が本当にいるのか、ホームページを開いていたとき、その名前が目に飛び込んできました。
『神小セブンワンダーズ/えーきち』とありました。
ひらがなで優しいイメージで、おもしろそうな方! 一気に興味を惹かれました。
で、有名どころの自主企画で小耳にはさんだ情報をもとに、えーきちさんの評判を聞き集め、この方ならば信用できる、と踏んで、自分もその自主企画に参加したんですね。
正直彼が、自分の作品を読んでくれるかとか、期待は一切してませんでした。
ところが、彼はめざとくわたくしの弱点を突いてきた。
(そういう企画なのです)前々から身内には指摘されてきた悪癖を、問題提起と改善案つきでズバリ! と応援コメント欄に書かれてゆかれました。
長年背負ってきたスティグマです。
そう簡単に直せない。
いこじな自分がわるいけれど、矯正するには時間が必要でした。
つい最近になって、ようやく手を付け始めました。
ゆあんさま企画の<筆致は物語を超えるか>【葉桜の君に】です。
桜が個人的に好きなもので、企画には4作品ほど投稿させていただきました。
それぞれ視点や、設定をいじり、レギュレーションに沿って。
でも、わたくしの集中力って、一度眠るとリセットされてしまうから、勢い一夜漬けになります。
薬を処方されているので、寝て、目が醒めると夕べのことはほぼほぼ、憶えていません。
ですから、短時間でどうにか形にせねばならない。
しかも、徹夜したあとはダウンしますから、推敲に入るのにも時間が必要でした。
つまりは、作家としての持久力、耐久力がない。
一作ノートに書いて、推敲して、カクヨムに清書したら、一定時間なにもできないのです。
ですから、そういった作品を改造するには、きっかけというか、根本的な心構えから直さねばダメでした。
それを助けてくださったのが、えーきちさんです。
彼は、低評価があたりまえのわたくしの作品を、あちこち注意してくれ、創作についての質問にも答えてくれました。
そこからヒントを得て、また新作を書く気にもなれました。
感謝以上の感謝をしなくてはいけません。
体力がないわたくしは、心の張りだけで次々と作品を書いてきました。
正直ダメになりかけていました。
葉桜の第三弾目を書いた時は、初心忘るべからず、とばかりに中学生の時の感性で書きました。
これは、かつて、作家になれと言われた時の文体でした。
粗も含めて、原点に還ったのです。
ですから、フィンディルさんに見ていただきたかったし、けれど否定されたらいっかんの終わりだと思っていました。
応募はしたものの、恐ろしい。
ですから、またもえーきちさん頼りで、助けてもらったのです。
整合性、と人物の動き、そのどちらもがガタガタという結果でした。
そうか、よし直そう! と思いました。
勇気をもらいました。
そしてフィン感にて、90/105という、とんでもない評価をいただきました。
フィンディルさんはエッセイを愛読して下さり、わたくしがフィン感を求めながらも、恐れていたことをご存じでした。
ですから、作品の方角、という観念を編み出してまで、わたくしの心を守ろうとしてくださった。
ですから、わたくしは絶叫し、泣いて感謝したのです。
それはもう、家族が引くくらいに。
嬉しかった。
歯に衣着せないなんて、前情報は嘘っぱちだった。
こんなにも、的確に、本質を言い表されたのは初めてで、胸を射抜かれました。
優しくて、優しくて、優しい方だ、フィンディルさんて。
ピュアで、デリケートな部分に触れる時は細心の注意を払って、包み込むように寄り添ってくれる。
ですから、わたくしは勝手に「あなたの隣にフィン感を」というフレーズを何度も使っています。
フィンディルさんは感想で世の中を変えていく方だとお見受けしました。
いつか、その理念を語ってくれるでしょうから、ファンボックスをフォローしておいた方がよろしいかと思います。
感想書きが感想を売り物にできるように、その品質を感想書き自身が競い合う、そんな世の中になるといいですね。
そして、売り物にもならない、言いっぱなしだったり、誹謗中傷にもなりかねない感想が淘汰されるといいと思います。
その先駆けとして、フィンディルさんの価値を、わたくしも信じています。
この辺でいいでしょうか? 男神と女神から、お言葉をいただきたいのですが。
女神:しぼり出すような感想文。
男神:丁寧でいい。
そうですか、ではこれで投稿いたしますね。
男神、女神:はーい。
よろしくお願いいたします!
8
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます