第259話 キングダムを観た。

 2020/07/01/水。


 昨日、録画しておいた金曜ロードSHOWの『キングダム』を観た。

 わけあって、ラストを観ていないのだけれども、熱い展開だったに違いない。

 実は『キングダム2』が発表前で、そのための宣伝も兼ねているらしい。


 こういうの、ジブリとか、ハリウッド作品でもよくある。

 わたくしはこういうのを狙って、以前から観たかった映画を摂取している。

 そのために映画館へ行って、チラシなどをごっそりもらって帰ってきたりもする。


 しかし、春先からの感染症のせいで、まともにショッピングモールへも行っていないし行けない。

 まあ、今はキングダムの感想だ。

 時代は群雄割拠の中華の世界。


 主人公は奴隷として売られた少年、シン。

 売られた先で、先輩だったヒョウと親友になり、互いに天下の大将軍となって、奴隷からなりあがる夢を共有する。

 毎日、剣の腕を磨くシンとヒョウ。


 しかし、あるとき山の中で特訓しているところを、ヒョウが見いだされ、王宮に招かれることとなった。

 一晩猶予をもらい、シンと最後の時間を過ごすヒョウ。

 そして、王宮に招かれたはずの彼は、見るも無残な姿で舞い戻ることとなった。


 追手に追われ、深手を負い、シンに剣と地図を託してヒョウは奴隷小屋に倒れこむ。

『お前が羽ばたけば、俺はそばにいる。俺を天下に連れて行ってくれ』

 と、シンの腕の中で夢を託してこと切れた。


 仇討ちをとっさに考えたシンだったが、強いて逃げろと言われたので、ヒョウの持っていた剣と地図をもって村を出るシン。

 追手はやってきて、ヒョウの死体を看るが、ヒョウを偽物だと言って、剣がないことを確かめる。

 地図のところまで一心にかけるシンだったが、野盗たちに阻まれ……。


 ここから先は面倒くさい。

 バトルシーンがいっぱいある。

 正直、誰が誰でどうなったとか、いちいち書くのがおっくうになるほど、たくさんバトルする。


 で、シンはヒョウそっくりな少年を発見。

 全てを悟る。

 ヒョウは、この少年――腹違いの弟に狙われた王――の身代わりとなって死んでいったのだと。


 さまざまな葛藤や、ぶつかり合いもあるが、追手はまだまだくる。

 勢い、協力して切り抜ける。

 そこへ山の民のカリョウテンも加わる。


 そんな中、シンは負傷し、目が醒めたら王の古い避暑地に連れてこられていた。

 ここが不思議なんだけれども。

 シンは毒針に倒れ、カリョウテンに解毒はしてもらったが、傷はふさがっていないし、だいぶ痛む様子だったのに、そのあとでバンバンアクションをしている。


 王と将軍が落ちあう手はずの、避暑地に、兵士がやってくると、シンたちは囲まれてしまうが、それは味方であった。

 敵と味方の軍勢の差に、王はついに山の民の王と和解、援軍を乞うことにした。

 山で道を阻まれ、カリョウテンの通訳でなんとか、王の前まで連行される形でたどり着く。

 王は山の王に、かつて王国が裏切った過去を詫び、途中でシンも加わって山の王を説得。


 怪物の仮面をかぶった山の王は、美しい女王であった。

 彼女は王に兵を与え、自らも作戦に乗り出した。

 王宮にまんまと潜入し、王をおとりに、シンが大暴れして反乱軍を制圧する。


 バトルがうまく説明できないな。

 でも、あらすじはこんな感じです。

 で、思ったのは。


 これは、ン十年か前に読んでいた漫画が原作なのかなと。

 古本屋でもずらっと漫画が並んでいた。

 わたくしの認識が間違っていないならば、原作者は日本人か、日本語を操る人物だ。


 それにアニメも観た。

 全然違う話だったけれども。

 世の中にはいろんな『キングダム』があるのかなあ。


 まあ、でも夢を熱く語る主人公たち、よかった。

 王が、舞子の母を持つとか、弟が王家の血をかさに着てやりたい放題だとか。

 バラバラの中華の国境をなくし、統一王国の初めの王になるんだという野望。


 それら一つ一つが熱い。

 バトルしている間にも、シンがズタズタにされながら、

『夢があるから立ち上がれる。夢があるから強くなれる』


 と、特撮ヒーローばりのピュアっぽさで攻めてくる。

『夢などというものを語る奴ほど、ろくな死に方をしない』

 という強敵を、力を振り絞って倒すシン。


 山の王と共に、シンを待って敵をしのいでいた王は、その場に現れた弟を拳でうちのめす。

 しかし、そこへ天下の大将軍が現れ、王の夢について尋ねる。

 中華を統べるのだという王に、大将軍は彼を認め――敵となった正規軍を薙ぎ払う。


 しょせんお前のようなものに、誰がついてゆくかという声に、シンが立ちふさがり、王の面前で「俺がついていく!」と言い放って笑う。

 そこから、見ていない。

 事件が勃発したのだ、リアルで。


 事件の張本人である母が、「これもう、消していいの?」と言ってくれたので、どうでもよくなり、認めてしまった。

 さあ、もうレンタルしか観る方法ないぞと思う。

 2観たいなー。






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