第250話 ソワソワする! フィン感を待ちながら。

 昨日はスコちゃんのごはんを買ってきた。

 猫砂と合わせて、おやつも含めて一万と千円とちょっと。

 ふはー。


 いっとき、緊張を忘れて、両手いっぱいの荷物をふうふういいながら車に運んだ。

 しかし、マスクが無茶苦茶うっとおしい。

 荷物を積んだら、ドアを開け放ってマスクを外した。


 はあふうはあふう。

 のどが渇いた。

 運転手である母と、祖母の買い物が終わるのを待つのが苦痛だ。


 エンジンを切ってあるので、衛星からの時計も映らない。

 真っ黒な液晶画面を見つめながら、わたくしは心でカウントを始めた。

 イライラするのを抑えるためである。


 ちょうど一分五十秒後に母の姿が、駐車場に現れた。

 わたくしはカウントするのをやめ、ドアから身を乗り出す。



「荷物だいじょーぶ?」


「ああ、平気平気」



 母の後から祖母が店から出てきた。

 今日は暑いが、それでも梅雨なので、雨がぱらついていたりする。

 母は車の後席に荷物を積むと、祖母にその横に座るように言って、わたくしには無糖の午後ティーをくれた。


 ありがたかった。

 荷物をわちゃわちゃさせながらも、わたくしのことを気遣ってくれたその気持ちがうれしかった。

 だいじに飲む。


 あ、何書いてんだ? これじゃ日記じゃん! 近況近況!


 えーと、フィンディル感想を待つ間、わたくしは表にも出ない生活なので、ずーっとそわわっとした気持ちでいる。

 で、ツイッターでつぶやきつつ、通知が来るのを楽しみにしたり、またカクヨムの近況ノートをはしごしたりして、とにかく気を散らして、なんとかしのいでいる。

 どきどき、そわそわ。


 もしかしたら、今すべきことを見過ごしてる可能性はある。

 2020/06/13/土






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