第75話 真夜中の追いかけっこ

 2019/10/22(火)未明。

 2:00AMに目が醒めたら、眠れなくなって明かりをつけた。

 コーヒーを淹れようとしたかなんかで、ドアを開けたら、スコちゃん、すかさずダッシュをかける。


 昼間の倍くらい、ハッスルしていた。

 フェイントも健在で、捕まえることは不可能。

 リビングにまで侵入を許してしまった。


 夕べ淹れて忘れてたコーヒーを水がわりに飲み干すと、もういよいよ眠れなくなって。

 でもスコちゃんに悪いから、真夜中の探検につき合ったら、部屋へ戻って明かりをLEDのミニスタンドに替えた。

 短編の主人公と脇キャラのラフと相関図とセリフを書き出して、下準備するも、明かりが気になって仕方がないらしいスコちゃんに根負け。


 今日までの接触で、スコちゃんとは今が一番淡白で、わたくしもあまり無遠慮に触らないようにしている。

 そうしていると、スコちゃんが上機嫌になるし、猫って、ごくごくソフトタッチがマナーらしいから。

 お迎えした時の熱烈歓迎は、スコちゃんにとって、ご挨拶だったのだ。


 よろしくねと言っていたのだな。

 それに対して、わたくしは、まかせとけ! って応じちゃった。

 一気に距離を詰めちゃったんだよね。


 人間とはこんな風にいかない。

 大好きな猫だから、すりすりされるのがうれしかったし、癒された。

 だから、スコちゃんは唯一無二のわたくしの友達だ。


 今、雨が降っているけれども、4:08AMだから、陽が昇ったらやんでいるかもしれない。

 夕べ気象予報で「夜寒くなる」って言っていたから、暖房を24℃に設定していてよかった。

 スコちゃん、ここへ来たとき、一回くしゃみをしたんだ。


 埃のせいとかでなかったら、病気の前兆だから、内心気にかかった。

 祖母もその夜くしゃみしていたから、ペットショップの主人が「人間から猫へ、猫から人間へウツル」風邪みたいなのがあるって聞いて嫌な予感がした。

 それに、残暑が過ぎたので、油断していたが、季節の変わり目というのはこれから! な感じがする。


 用心ようじん。







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