第66話 2019・10・19(土)マイキャット☆

 今朝は部屋に入ったら、毛布にしっこされていた。

 じゃあ、うんちももうすぐだろう、暴れてるけど。

 駆け回る彼女を見ていると、マットレスの端で後足を開いている。


 これは、間に合わないな、と手元のペットシーツをほぐす手を止める。

 うん、間に合わなかった。

 よく考えたら、踏ん張り始めたところでおトイレに入れてあげればよかった。


 というわけで、マットレスと毛布を洗濯に出します。

 三日目はさすがに獣の臭いがします。

 枕とか……彼女が好んで体をこすりつけるものとか。


 しかし、まあやってくれます。

 天井近くまでの高さのあるカラーボックスによじ登り、そこから床まで二度大ジャンプ。

 そんなことする? 脚痛くならない? すっごい娘だ。


 あとは、窓辺の棚に上って、なにやら上のものを倒してくれました。

 そして、わたくしの飾っていた写真を足蹴にしてくれました。

 こらー、と弱ったり困ったりしますが、胸はどきどき。


 そしてね、今日の午後は、背中を四つ足で踏んでくれたんですよ。

 これうれしい。

 しばらくわたくしの背中でくつろいでいて、ぬくかった。


 かわいいかわいい。

 ほくほくです。

 窓辺から床まで飛び跳ねて、途中わたくしの背中を足場にしてくれます。


 どれどれ、お嬢様かな、女王様かな?

 ふんわりぬくぬくの毛並みが、わたくしの素肌に触れるたび、愛しさがこみ上げます。

 わたくし、我慢してるけど、ほんとはわーっともみくちゃにしてやって、もふもふしたい。






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