第22話ぐだる

 昨日、横浜は薄暗かった。雲が厚く空を覆っていて、霧雨状の雨が降っていた。

 そんな中、窓を開けながら車でぶぶーんとららぽーと横浜に行った。

 車の中は暑かったから、雨のミストが顔に降りかかっても気にしなかった。

 雨の日も、猛暑日も、地上と屋上の駐車場は不人気で、わたしたちは立体駐車場で雨をしのごうとのぼりつめ、結局屋上で雨ざらしになりながら店舗に入った。

 みなさん、考えることは同じなので、立体駐車場も屋上以外、満車になっていたから。

 飲み物を二本も買っちゃった。自販機なんて割高なのに……。

 んっと、自販機は各エレベーター前にある。んで、紅茶花伝のオレンジマークの、なんていったっけな。クラフティーというのを買ったんだ。はちみつ入りのオレンジティー。香りがよくってほんのり甘い。だけど、喉乾いてるときには上品すぎて不満足。ミネラルウォーターがぶ飲みのほうがよかった。ぶちぶちこぼして、母と祖母と買い物。

 楽しかった。母がイトーヨーカドーで食料品を買うっていうから、祖母は通路に設置されたソファに座って待ってた。わたしは傘、三人分、祖母に預けて母の元へ。探したよ~~広いんだもの。先にカートをとりに行っちゃってさ、母ったら。

 サーターアンダーギー(沖縄ドーナツ)を見かけたから懐かしいなって、買ってもらった。

 沖縄に住んでいた知人に、お招きいただいて、ごちそうになったんだよね。好きな味だったから。うむ。


 野球漫画は「タッチ」くらいしか知らないのだけれど、「おおきく振りかぶって」はルールを知らなくても読めてすごくよかった。みずみずしさと泥臭さがいっしょくたになってて、時折勃発するギャグに笑った。青春の輝き。

 *ネタバレします*



「おおきく振りかぶって」

 主人公の三橋くん。中学野球部で完全にいじめられながらもマウンドを一回も降りなかったというつわもの。その親友ポジションの田、なんとかくん。運動神経も野球のセンスも抜群だが、体重がないのでホームランが打てない、とモモカン(もも、なんとかいう女性の監督)に指摘されるが、ならばみんなでフォローしようじゃないか、というムードに持ってったいい話があったなあ。いつも不機嫌そうな顔をした三橋くんの相棒、なんとかくんはキャッチャーなんだけど、首を振るピッチャーが嫌いだとか言って三橋くんを操り人形にしてしまう。なまじ、要求にこたえられるだけの練習を積んだ三橋くんは、キャッチャーの顔色をうかがうピッチャーになってしまう。それは良くないよとモモカンが口をはさんだかなんだかして、微妙な感じになってたっけ。どうなるんだ? と思いましたが続きはレンタルショップで借りて読む予定です。

 ここまで。




 甲子園百回記念とか噂してるのを聞いたけど、熊本代表の試合は途中まで録画で観て、ニュースの時間に結果を知ってしまったから、そのまま続きは観ないで消しちゃった。9:6とか言ってたっけ。吹奏楽部がコンクールで来られないので、同系列の大阪校の吹奏楽部の助けを借りて応援していたらしい。

 これがどうやってタイミングを合わせたかというと。スマホで演奏を送ってもらい、全員聴きながら練習したので、ばっちりだったとのこと。ふーむ。確かに息の合った応援だった。キレがあってよかった。負けたのは応援のせいじゃないな。

 青い拡声器とか、校歌のシールやVマークがしつこく刻まれてあって、プレッシャーは凄いと思ったけど。勝てなかったらどうなっちゃうのだろう。次の試合に向けて切り替え……られたりするのか?


 母が数日前に「江川卓」の逸話を聞いてきて、いうことには、

「プロはすごいよなあ。オレの球にあててくるんだもの」

 って。

 母「生意気なんだよ」って笑ってたけど。投手はスターみたいなものだからなあと思った。

 何が言いたかったかというと、なんだろうな。TVを流しっぱなしにする祖母のおかげで、甲子園と台風の話題しか入ってこないという、ぐっだぐだな日常でした。

 あとは……台風が横浜にも来たおかげで、わたくしの罪悪感はすっかり、というわけではないけれど薄れてくれました。(わたくし幼少時に毎日のように神社にお参りして「ずっとずっとずーっと晴れになりますように」と祈っていたので、地球温暖化は自分のせいかと思っていた)

 神様、ありがとう☆ありがとうございます。

 畑のすみっこの方で収穫され損ねていた、巨大きゅうりが祖母の手によって摘み取られました。でか。種も大きいんだろうな。長く伸びたピノキオの鼻のようだよ。青々としているから食べられないこともないだろうか。

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