第3話

「・・・で、以上がリハの反省だな、特に

そんなにヤバいってとこは無かったし

落ち着いて新入生に披露しようって感じ

で行こう。俺からは以上だ。」

場所は体育館から一転し、部室での

最終ミーティングだ、相川がまともなことを

言っているという不思議な光景に部員全員

キョトンとしている。

「な、なんだよー!俺だってまともな事

ぐらい言えるんだよー!」

拗ねたように相川が言うと、

すかさず、赤崎が、

「あら意外、口だけはまともなようね。

それ以外は、、、うん、まぁ、、、

強く生きなさい。」

「え、謎に励まされた感あるんだけど

なんか、逆に傷ついたんですけど、」

「あんた、ちょっと禿げ増した?」

「いや、唐突に変換ミスするなし、

あと、禿げてないもん!禿げたとしたら

お前からの言葉責めが原因だもん!」

「百均のカツラでも被りなさいよ、みっともない」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

といつも通りの会話劇を始めだした。

「ごめんなさい、話が脱線したわ。」

あっ、強引に戻した

「で、 部長である私からは特にないわ。強いて言うならコルセットを使ったのはやっぱり

正解だった事ぐらいかしら」

すると、俺の隣に座るひかりがぎこちなく

笑みを浮かべた。

「すみません、よくわかりません。」

と、似せようとしているのは伝わってくる

Siriボイスではぐらかそうとするも、

「とぼけんじゃないわよ。ひかり

春休み入ってからひたすらデブ活してた

でしょうが。」

「貴様ッ!見ていたな!」

と似せようとしているのかすら伝わって

来ない子安ボイスで逃げようとするも、

「...そういや、コルセット着けるって言う

ことはつまりウエストラインが...」という

俺の指摘に対し

「君のような感のいいガキは嫌いだよ」

と似ているような、いや、他と比べて

クオリティ高っ!

「そんなにサイズがやばかったわけじゃ

ないんだからねっ!...ちょっとごめん

慣れないツンデレやったら埋まりたく

なったわ。ごめんなさい。」

似ているようなモノマネにツンデレの

おまけまで付けて返してくれたのだった。

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両思い一方通行 白木雪 @SIRAKIYUKI

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