11.(ぼく) E-ロボットの輸送 / 粒子加速器の中へ
「はい」
ぼくは博士の指示に従い、
メモリーキャリアーのことをUSBメモリーと呼ばない理由は、事実、そうではないからだ。
『フォート・ナラティブ』では(でも)、USBメモリーの使用は
USBメモリーとの
博士がぼくをキャリアーに移らせたのは、
あまり知られていないことだが、
――皆さんはどうか、ぼくのことをのろまだなんて思わないでほしい。なにしろ、電子ひと粒は、10億分の1センチよりもっと小さいのだ。それを考えたら、ぼくがどれだけ
電子が生み出す力である『
ロイディンガー博士は、ぼくが入り込んだメモリーキャリアーをUSB端子から抜いた。抜いた後の端子に、ダミーを差し込んでロックする。助手たちに指示を飛ばしながら、電子真空チェンバーへの
メモリーキャリアーは、電子真空チェンバー
『電子真空チェンバー』とは何か?
『多重電子』とは、一体何なのか?
説明をせずには済まされないところまで、来てしまったと思う。
それは、ロイディンガー博士の、人生の物語でもある……。
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