第12話 コンラーディン准将の自慢!
もう1度だけ、特殊斥候部隊の役割に付いて説明する!
斥候部隊の役割は、本隊に敵の本隊の位置と規模等の情報を
いち早く知らせるのが、斥候部隊の役目だ。
戦闘は味方の本隊と合流した時か、敵に存在がばれた時だけだ。
それ以外の時は、隠れて偵察と監視に徹する。
斥候部隊の装備と規模と言うと、以下の通りである!
第1斥候小隊10名、第2斥候小隊10名、第3斥候小隊10名の3小隊編成にして
3方向から偵察並びに監視をさせる。
斥候部隊の標準装備は、クロスボウ〔小〕に弓〔小〕に短剣、防具は胸当てに
鉢金・肘や膝の防御パットに籠手に
連絡兵として、妖精術士が1名随行する。
装備には音が鳴らない様に、黒や緑の色付きの布を巻いている!
地図と地形の把握術なども、実戦で習得して貰う。
習得するには、郊外の山や谷など、色々な場所に赴むいてから、
体で覚えて貰うのが一番だった!
その度に、3小隊には相手の位置を互いに、偵察させる等をしている。
斥候2名に対して、本隊は9名の内、指揮官が1名で行軍してるのだ。
己等の小隊、エリーヌの小隊、ニネットの小隊で争って目的地を目指した!
途中での妨害なども有りだ。
己等はエリーヌ小隊の進行方向に、ブービートラップを仕掛けたのだ。
エリーヌが泣いて喜ぶ様に、深い落とし穴にして置いてあげた。
中には水を入れてある。
落ちても怪我をしない様にとの配慮だ。
ニネットの小隊には、膝まである落とし穴で我慢して貰おう!
だが!膝までと言っても甘くは無い。
浅い落とし穴には、獣の糞を入れていた。
獣の糞は匂いが強烈で、1~2m離れていても解るのだ!
匂いが漏れ出さないように、上手く穴に蓋をしていた。
ニネットの小隊には、演習が終っても近づかないようにしよう!
己等の鼻が曲がってしまいそうだ!
そうして目的地まで、無事に遣って来た己等は、小隊に迎撃準備を
させていたのだ。
エリーヌとニネットが辿り着いたら、攻撃する為にだ!
だが.....幾ら待っても2人の小隊が来なかった?
不安になったので、2人の部隊を探しに行かせた。
そうすると.....
目的地の1km手前で、お互いに潰しあい全滅していた.....
弓の矢が尽きたら、白兵戦に切り替えて、殴りあったのであろう.....
お互いに痣だらけになっている。
これを褒めるべきか、叱るべきか、悩む状況だな.....
敵に見つかった場合には、敵を倒して活路を切り開くしかなく。
斥候部隊は、全滅させる事は非常にまずいが、臨機応変に対応しないと
これも全滅してしまう。
この2人は、退くに退けない状況だったと判断し、褒める事に己等はしたのだ!
でもだ!
敵に見つかるのは、偵察が不十分であった事も伝えたのだ!
この事を教訓に、以後の状況判断の材料にしてもらう。
この様な事の積み重ねが、部隊の判断を素早くさせて行く。
指揮官だけでなく、部隊の全員が一番良い選択をして行き、
そうして任務を完遂させて行くのだ。
この様な演習を何回も繰り返し、繰り返し行いながら、地図の読み方などの
講習も進めて行っている。
後は、サバイバル術なども教えていた!
森の中の歩き方・森の中での水の集め方・森の中での食料確保術・等だ!
それと装備品の改良や必要な物を開発なども、斥候部隊で行なっていた。
隊員の意見などを参考にし、装備品開発を進める!
その中で一番の傑作品は、
背中に荷物を大量に載せても、背負う者に負担が少なく済むので、
長距離行軍などで、隊員達に喜ばれていたのだ!
その次に喜ばれた品は、
この場合は、ポンチョと表記した方が解り易いだろう!
ポンチョは、雨の日意外でも寒い日には、防寒具にもなるし!
暑い日に寝る時には、日差し避けとしても使える。
雨合羽は万能なのである。
獣の皮を
一般の者では高くて手が出せない品物だ!
それを軍では、予備も入れて100着も用意していた。
コンラーディン准将などは、二着も雨合羽を用意させている。
黒色の雨合羽と緑色の雨合羽である!
余程、准将閣下は雨合羽を気に入ってるのか、雨の日に参謀本部などに行く時
などに、雨合羽を着用して行くのだ。
ま~アレだぁ!准将閣下は雨合羽を自慢したかったのだ!
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