第4話 越境を目指して!


ニネットよ!1つ聞くが、今いる場所は何処なんだ?


「私達が生まれた国は、フランデレン国と言います!

              ここは隣国のブラパン国です」


敵国は何って言うのだ?


「デュリンケン帝国と言う国です!」


ブラパン国とデュリンケン帝国は仲が好いのか?


「いえ!仲は良くないですが、武力行使され掛かっています!」


それならば、早めにこの国をでよう!


「そうなると、ブラパン国の隣国は3つあります。」


どんな国なんだ?


「長くなりますが宜しいですか?」


いいぞ!




......................................................




{ニネットの説明}


ブラパン国に接する国は3つです!


1つ目・ルクゼンフルグ国


強国の1つでもあり!人間と妖精が上手く生活を営んでる国が

ルクゼンフルグです!


商業も盛んですし、働き口も多い国でもあります!

軍隊が強力で、そうそう侵略はされない国ですね!


2つ目・ アーンドラー国


此処の国も強国の1つになります!人間が多いですが妖精でも

先見なく接してくれる好い国ですよ!


ルクゼンフルグ国と同盟関係にある為に、此処も侵略の心配は

ありませんね!経済は普通です!


3つ目・リヒデンシュダイン国


小国なれど強国に引けは取らない程の軍事大国です!

ブラパン国と軍事同盟を結んでいる国の1つです。

経済はブラパン国と同等位なはずです!



以上がブラパン国の隣国状況です!




......................................................




{説明が終った}


その三国の間にある国は、何と言う国なんだ?


「ルクゼンフルグ国が、三国の間にある国です!」


ルクゼンフルグに行こう!もしも危なくなったら他国に逃げればいい!


「ルクゼンフルグの首都は、ブルパン国から遠いので打って付けかと!」


ルクゼンフルグの国境までは、何日掛かるんだ?


「国境なら2日もあれば越えますよ!」


よし!急いで隣国に脱出するぞ!


「姫様!それで宜しいですか?」


『葉月が、そう言うのなら仕方ないわ!』


うむ!姫様も素直にしとけば、凄く可愛いな?


『何ですって!?私は可愛いのよ!駄犬の分際で生意気よ!』


何か言ったか?


『痛い....前足を退けてください.....』


「姫様!貴様~姫様に何って事をするのだ!」


大体だな!お前が甘やかすから、子供が我が儘になるのだ!


「痛い.....私の上から退いてください.....」


『私のニネットから離れなさい!』


姫様のニネットだと?ニネットは己等の物になった!


『くっ.....しょうがないわね!ニネットはあきらめるわ!』


「姫様?えっ!!!!!」


物分りが好い子は、大好きだぞ!


『犬に好きって言われても、嬉しくないわよ!』


「姫様.....私を見捨てないで下さい.....シクシク」


『ニネット!私では葉月に勝てないのよ!』


「そんなぁ~~!」


良かったなニネット!己等が結婚してやるぞ?


「そんなのは嫌ぁ~~~!」


冗談は、これ位にしとくか!


「本当に冗談なの?」


『ニネット!良かったわね!』


「姫様.....」


よし!明日の朝に、ルクゼンフルグに向けて出発するから寝るぞ!




......................................................




{出発の朝}


己等の背に姫様を乗せて、ルクゼンフルグ国の国境に向けて出発した

途中で何度かの休憩をしたのは、姫様が旅に慣れてないせいである!

旅に慣れていれば、途中の休憩も減らせるのだが、此ればかりは仕方ない

我慢するしかなかった!


危険地域には、1分でも一秒でも早く出たいのは、己等の経験からである!

何が起きても不思議ではないから、だから早く危険地域からは出たい。


もしも、この時にでもデュリンケン帝国が、この国に攻め込んでくれば、

たちまちブラパン国は大混乱になり、国境周辺は封鎖されて立ち往生

するのは目に見えている!それを回避するのは、一刻も早く国境を越える事なのだ

危険意識を常に持っておけば、この位の事は直ぐに思いつく事だ!


もう少しだ!ガンバレ姫様!確りしろ!己等は何度も姫様に向かって励ましている

でも、姫様はそろそろ限界かもしれない。たった2日しか旅をしてないのに限界って何なの?どんだけインドア派だったの?


それも己等の背に乗って、移動してるだけなんだけど!意味が解りません!

ニネットは姫様を乗せて走ると、潰れてしまいそうな貧弱な体つきだしな....

この2人を軍隊に入隊させて、鍛えなおしたいよ!まじで。


ニネットはオオカミなのに、山道の歩き方も碌にできていない.....なんで?

お前ってオオカミだろ?なら山道とか普通に歩けるだろう?何でへばってるんだ?

越境して安全圏に入ったら、己等が2人を鍛え直してやる!覚悟するがいいわ!



「葉月!葉月!此処がルクゼンフルグ国との国境線だ!」


おっ!やっと着いたんだな!


『早く越境しましょう!』



己等達3人は、揃って国境の線を越えたのである!

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