医療ドラマや医療に関係するお話。これを見れば、あなたは医療系のお話をより深く理解できる！

024 臨床生理学Ⅲ

正常眼底像　-右眼-

　眼底は身体の中で唯一外から血管の見える部位

　黄斑部、網膜静脈、視神経乳頭（視神経円盤）、網膜

異常眼底像　-網膜血管硬化症-

　高血圧状態が継続　⇒　動脈硬化（血管壁が硬く変性）

　動静脈工叉現象

異常眼底像　-糖尿病;単純性網膜症-

　初期の網膜症

　　小さな眼底出血が点々と見られる。自覚症状は軽い飛蚊症など。

　初期の網膜症（進行すると）

　　点状の眼底出血がだんだん大きくなる。自覚症状は悲蚊症くらい。

異常眼底像　-糖尿病;増殖性網膜症-

　進行した網膜症

　　網膜に浮腫が見られる。視力が下がり、自覚症状が出現。予後不良の可能

　　性が高い。

　末期の網膜症

　　網膜剝離がみられる。緑内障も視られる場合があり、治療はこんな意をき

　　たす。

異常眼底像　-糖尿病;硝子体出血-

　進行した網膜症

　　網膜だけでなく、硝子体出血（眼内出血）が見られる。視力が下がり、手

　　術が必要。

　レーザーで治療した網膜症

　　レーザーで光凝固を行えば、悪化を抑えることが出来る場合がある。

異常眼底像　-緑内障-

　初期

　　眼圧が高いまま放置すると、徐々に視神経乳頭が圧迫される。初期は自覚

　　症状がほとんどない。

　進行すると

　　視神経乳頭が圧迫される（白色化）。視野欠損と視力低下。初期に治療し

　　なければならない予後不良。

異常眼底像　-白内障-

　進行すると

　　水晶体が濁る疾患雲がかかったようにかすんだり、眩しくなったり、ダ

　　ブって見える。

異常眼底像　-加齢黄斑変性-

　加齢黄斑変性

　　加齢により、網膜色素上皮の下にも老廃物が蓄積していき、黄斑部が障害

　　される疾患。