005 炎症Ⅰ
A.炎症とは
1.炎症の定義
・急性炎症;持続時間が短く、数分から数時間・数日間の反応。体液及び血漿
蛋白質の滲出と、白血球ととくに好中球の遊走
・慢性炎症;数日から数年間の長い反応。リンパ球やマクロファージが出現し
組織の修復、血管や統合組織の増生がみられる。
2.炎症の歴史的背景
・ケルスス:炎症の四主微/五主微
・発赤;傷害部位での血管拡張により、肉眼的に赤色調を示す。
・腫脹;進出液の貯蓄による浮腫。
・発熱;病変部位の血流増加による。
・疼痛;炎症性浮腫による組織の伸展や歪みが原因。
・炎症反応を惹起する化学的媒介物質(ケミカルメディエータ)の機能や、様
々な制御機構が分子レベルで明らかになってきている。
3.炎症反応の名称
・性状・種類による命名;~炎
・臓器による命名;~炎
4.炎症の様々な原因
・病原微生物
・微生物の畜産する種々の毒素や酵素、病原体抗原に対する生体側のアレルギ
-反応が炎症性刺激となる。
・物理的因子
・科学的因子
・アレルギー反応
・免疫反応が生体に不利に働く → 過敏症
・アレルギー反応で誘発される炎症をアレルギー性炎と呼ぶ。
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