第40話 6年S組

「こらこらァ~、どこに手裏剣を隠してンだよ!!」

 ボクは蘭丸子に注意した。


「フフ…、何かの用心のためだ」

「よ、用心って…😔💦💦」

 さすがに校長と男性教師のボクでは胸の谷間は身体検査出来ない。




 蘭丸子を連れて教室へ入ると、一瞬で教室内が騒然となった。


「何、あの子…?」

「スッゲェ~、忍者かな~!! アレ!?」

「超エロいンだけど~…!!」

「エロ過ぎィ~~!! オッパイ見え過ぎィ~!!」

「フン、何よ!変なカッコ!!」

「あれで、小学生…?」

「転校生かな…?」

「マジィ~!! 新任の担任じゃね?」

「あんな担任いるかよ!!」

 口々に勝手なおしゃべりを始めた。


「はい、みんな注目~ー!!」

 ボクは手を叩きながら、蘭丸子の紹介を始めようとした。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る