2章までの登場人物まとめ

サッカークラブ


わかやまアプリコットFC

 和歌山市に本拠地を置く社会人サッカークラブ。和歌山に初のJリーグクラブを、のコンセプトで結成された。選手からも弱そうな名前だと呆れられている。

 昨年はリーグ5位で降格を免れている。今年で創設15年目だが、長らく関西1部リーグで足止めを食らっている。

 選手の多くは働きながらサッカーをしており、プロ契約の選手は釜田、横山、鳥山のみ。運営の節約と努力により採算はギリギリ黒を維持しており、将来的なJリーグへの加入を夢見ている。子供向けのサッカースクールも所有しており、選手がコーチを受け持っている。

 今期は開幕2連敗を喫している。基本は4-4-2または4-1-3-2の布陣。




登場人物


釜田かまた恭平きょうへい

 わかやまFC所属のDFで守備の要。25歳182cm。実家は和歌山市内の小料理屋でメンバーのたまり場にもなっている。

 大学卒業後J2大阪フロンティアーズに入団したもののいきなり故障し、何の成果も残せないまま放逐されてしまった。その後強化を図るわかやまFCに入団し現在に至る。現在3年目。

 背の高さが武器でコーナーキックやフリーキックの際には最も頼りになるが、他の技術も頭一つ抜き出ている。

 元Jリーガーというプライドから他のメンバーを内心見下している節があり、チームメイトとも度々衝突する。


横山よこやま大祐だいすけ

 わかやまFCのFWで24歳の攻撃の要。177cm。地域リーグ離れした実力の持ち主。和歌山市出身で釜田とは同じ中学のサッカー部だった。実家はみかん農家で時々家の手伝いもしている。

 長らくパッとしない選手であったが高校卒業後、横浜の実業団に入社。その後業績不振によりサッカー部が解体し地元に帰ってきた。現在3年目。遅咲きで実業団以降めきめきと上達してきた。

 わかやまFC一番の人気選手でもあり、ユニフォームの売り上げはダントツ。


松本まつもと修太しゅうた

 わかやまFCのFWで23歳の2年目。横山と並ぶ攻撃のツートップで174cm。大阪出身。

 幼い頃からサッカー選手を夢見てきたが現実は厳しく、大学卒業後J3どころか実業団にも入れずアルバイトをしながらサッカーを続けている。

 横山を慕っており、いつも一緒である。


鳥山とりやま賢一けんいち

 わかやまFCの主将でMF。178cmのボランチ。プロ契約で生まれは金沢。J2、J3と渡り歩きながらなかなか結果を残せず、34歳になった今関西1部でメンバーを引っ張っている。

 かつて妻と娘がいたがあまりにも不甲斐なくサッカーばかり続けているため出て行ってしまった。


岩尾いわお昭仁あきひと

 わかやまFCのトップGKで29歳180cm。アマチュア契約で本職は介護士。介護施設の老人からの信頼も厚い温厚な青年。実家は福岡県の既婚者で1歳の息子もいる。

 福岡の強豪高校の出身だが一度も公式戦には出られず、就職し介護士となって結婚した。だがサッカーへの情熱を捨てきれず、わかやまFC入団テストに合格後、妻とともに和歌山に移り住んだ。


ひいらぎレイ

 わかやまFCに今期より召集された女性監督。29歳独身で164cm。元高校の体育教師で女子サッカー部の顧問を務めていた。実家は東京都町田市。

 大学で教員免許を取得、横浜の私立高校で女子サッカー部の顧問を務めながらA級ライセンスを取得した。わずか3年で中堅女子サッカー部を全国準優勝に導き、その後も3年連続で全国大会進出を果たす。

 夢見るサッカー少女はもちろん、美人な見た目から地元住民(特におっちゃん世代)にも人気が高い。


岡本社長

 わかやまFC運営の若き社長。40歳でフレンドリーな性格の171cm。

 経費削減のため自らもスタッフとして設営に関わる。郷土愛が強く和歌山の産業の活性化に粉骨砕身している。


釜田かまた千穂ちほ

 主人公の妹で和歌山大学経済学部に通う2回生。毎晩実家の小料理屋の手伝いに来ておりメンバーとも親しい。

 頻繁に観戦に行くなど、わかやまFCを応援している。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る