あかりサンセット

柿乃 知夕凪

第1話

5月の終わり

初夏の少し生暖かい風が吹く

空は夕暮れー

わたしの大好きな色、

真っ赤に世界は染まっていた

目の前には色とりどりのポピーの花々

一斉に咲き揃っていた

その景色を堪能しながら

わたしはゆっくりと歩く


確かに今、わたしは自分の肉眼で眺めているー


確かに今、わたしは自分の両脚で地面を踏みしめているー


3年前ー大病を患ってから

今日まで人生のどん底を味わったー






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

あかりサンセット 柿乃 知夕凪 @ciyuna

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る