罪と愛
近未来な世界。外観はノイシュバンシュタイン城のような感じである。しかし、中世ヨーロッパな感じも少しする。王室へのドアは豪華で僕には目に余るものであった。
「カイト君?どうぞ入って」
女性の部屋に入るのは初めてであったため心臓のバクバクが加速した。
青春真っ盛りな男子諸君はこの謎の高揚感と緊張感は理解できよう。
「こんばんはカイト君、早速だけど食事の時の答えを教えてあげる。」
エイルが机から一冊の本を持ち出した。
「私も調べてみたけどお父様の年齢はわからなかった。でもちょっとここを見て。」
開けたページには何やら文字がびっしり書かれていた。
「この本によると異世界から召還された者は結婚という儀式を行うとは肉体年齢をとらなくなるんだって」
肉体年齢はとらなくて精神年齢は時間に比例するのか。
(なんだそのあまり需要のない効果は…)
「……。ねえ、私たちも結婚するんだよ。」
朝聞いた話が頭によぎった。
「結婚…本当に本当なんですか。この世界では何歳から成人なんですか?」
「成人?なんですかそれは」
どうやら聞いた自分が
「この世界では両者の合意があったうえ資金面や生活面を考慮しつつ最終的に王家が認証して成り立っています」
「王家の認証無しで行うと罰を与えられます。あ!でもそんなに厳しいものではありませんよ。あくまで強引な結婚や政略結婚を防ぐ目的なので基本的には承認しますよ。」
日本史の武家諸法度のような感じなのかな。
(罰は…言わないことにしよう)
「あ!大丈夫ですよ。カイト君もすぐ結婚なんて言われても困惑してしまうと思うので
しっかり『愛』を深めてから…///」
「じゃあ今日はもう遅いし部屋にもどってしっかり休んでね」
「じゃあ今日1日お疲れカイト君。ゆっくり休んでね。明日もゴタゴタすると思うから早めにね。」
やはり波乱にまきこまれるのか。異世界、その答えを探す道のりは今少し動き始めた。
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