相違点
お城の内装とはどこもこんなものなのだろうか。大きなベッドや今の自分にはあまり価値観のわからない装飾が施されている。
元田舎暮らしの自分にはどれもキラキラ輝いて見えた。
「ではカイト様、もう遅いので早めにお風呂に入られてくださいね。」
疲れを感じさせないカエデさんの動きに圧巻した。
「さて、エイルに呼ばれていたから早めにお風呂に入るか」
大きなクローゼットを開けるとこれもまたパジャマとは言い難い服がズラーッと並んでいた。
「なんだこれ」
一人唖然としたが、先用があることを思い出し適当に服は選んでお風呂向かった。
そのころエイルの部屋ではエイルが本棚の本を漁っていた
「確かこの辺にあったはず。あった!」
取り出した一つの本は『召還に関すること~召還特権~』という本であった。
「カイト君が来たら説明してあげないとね」
そう言うとエイルもお風呂に向かった。
シャワーはエイルの体を舐めるように滴っていく。その体はまだ少し若さの残る美しいももである。
「なんかドキドキするな~。でも私が誘ったんだししっかりしないとね」
お風呂を上がったカイトは慣れない服を着て部屋を出た。
「さて部屋を出たのはいいがエイルの部屋はどこだ?」
今はカエデさんがいるわけでもなく完全に詰みかかっていた。
「エイルさんが待っているのに遅れたら怒られそうだしなぁ」
悩みに悩んでいると一人の女の子が話しかけてきた。
「お兄さんなにしてるの?」
「道に迷ってしまって。君はだれだい?」
「私はマリ=アリウス!」
マリ…カエデさんが言っていた子か。
「エイルさんの部屋に行きたいんだけど知ってる?」
「お姉ちゃんの部屋に行きたいの?わかった!マリが案内してあげる」
お姉ちゃん!?この子がエイルさんの妹だったのか
城の中央階段を上り最上階に来た。
「ここがお姉ちゃんの部屋だよ。それじゃあお兄さんバイバイ!」
マリは案内してくれた部屋の隣の部屋に入っていった。やはり姉妹だから部屋は隣同士なのだろうか
ドアを叩く僕の手は少し震えていた…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます