夜の城
街は完全に夜のムードに包まれており少し物静かになっていた。どこの店からも美味しそうな匂いがしていた
グゥ~~
さすがにあんなに歩いたためすっかりお腹がすいていた
「城までいけますか?夜食は豪華にしていますので」
お腹は空いていたがこの世界の食べ物が自分に食べられるかは解らなかったため、あまり食欲は沸かなかった。
数分歩くとそこにはいかにも立派な居城があった。
「ここが私の家。そして今日からあなたの家です。」
城の門が開くと一人のメイド姿の女性が待っていた。
「お帰りなさいませお嬢様。そして時期国王雲龍海斗様。お夕食の準備が出来ております。こちらへ」
そのメイドは身長は僕と同じくらいで、スタイルがよく美人であった。
「エイルさん、この方は?」
「この城のメイド長ですよ。名前はカエデ。」
「若くないですか!すごく可愛いし」
流石は異世界と言ったところか。メイド服もよく似合っている。
「ほんとそうなの。わたしとも対して年齢変わらないのに凄いわ」
「いえいえ、そんな事ありません。私なんてお嬢様に比べたら―」
さすがメイド長、冷静に物事を処理している。
「着きました。ここが大食堂です。お二人の席は中心です。」
いかにも長いテーブルには日本でも見たことのある料理が並んでいた。
「良かった。意外と食べれそうだ。」
「ではエイルお嬢様、私はマリ様のお世話をしにいくので失礼します。」
「わかったわ。ありがとうカエデ。」
カエデさんが行ってしまい食堂には僕とエイルの二人きりになってしまった。
「ただの食事でここまで緊張することがあるか!?」
二人の間には妙な緊張が走っていた…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます