今回の事件の解明は全く分からず、犯人も犯行の方法もさっぱりでした。
なのでミステリーとして楽しみつつ、明彦君の告白や、真守君達のかわいいやり取りを楽しませて頂きました(^^)
星原さんの好きな台詞はもしかして、雪世さんの好きな台詞ですか?
ペイパームーンに掛けた告白はとても洒落ていたので、結果が残念でした(汗)
作者からの返信
今回は「ミステリではお約束のように毎回犯人を特定する手掛かりが揃っているけど、そもそもそれがなかったら?」という一種のタブーに突っ込んでみた話でもあります。
月ノ下くんも中神さんが関係しているところまでは突き止めたけれど、そこからは鎌をかけて真相にたどり着いたので、犯人あてとしてはアンフェアだったかもしれません。
星原さんが挙げていたセリフは昔読んだ小説に実際に出てきたセリフで、とても感銘を受けたので引用したかったのです。
明彦くんは今回は上手く行きませんでしたが、そのうち報われることもあるでしょう、きっと。
今回の回は色々な要素が凝縮された回だったと思います。
シリアスになり過ぎず、ミステリー要素もあり、コメディパートもあって、恋愛要素も絡める。さらに過去回のヒロインたち(?)の個性にもスポットを当てているという、『美味しいもの全部詰め込んだ』ような回でした。
面白かったです。
ちなみに私の推理は外れました笑
一年生全員が何かしらの理由で共犯、もしくは全員無実で動物が忍び込んだと予想していました笑
個人的には予想が外れるほうが『作者のほうが上手だなー』と感じさせられて読後感が良いです。
あとは、月ノ下君と星原さんのやりとりにさらに磨きがかかってきたように思います。
二人のやり取りは読みながらついニヤニヤしてしまいますね。
明彦君は……まあ、そのうち良いこともあるでしょう笑
案外明彦君と虹村さんはお似合いな感じになりそうな気もしますけどね笑
作者からの返信
コメントありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。
日野崎さんと虹村さんは準レギュラーポジションということもあって、いわゆる主要キャラが総出演する話を書いてみたくなったというのはあります。
今回は「戯画化された言葉」いわゆる決めセリフとか歌詞のフレーズの価値を再確認してみようというのがテーマでした。
一方で「毎回、都合よく犯人を推理するための手掛かりが揃っているって不自然ではないか」というミステリのタブーを茶化した回でもあります。
手掛かりが十分でないため主人公の月ノ下くん自身でさえも「中神さんが関係している」ところまでしか真相を突き止めていないくらいです。そのため「犯人捜し」ではなく「いかに誰も傷つけずに解決するか」の方が最終目的になっています(犯人を当てようとする読み手にはアンフェアだったかもしれません)。
なのでヒントが不十分な以上nikataさんの「一年生が共犯」と「動物が犯人」という推理でも半分正解と言ってもいいと思います。
月ノ下くんと星原さんのやりとりは書いていて一番楽しいところでもありますね。明彦君は……そのうち報われることもあるでしょう。
第二パート、読了しました。
いやぁ……楽しかったです!推理あり、コメディ要素あり、青春あり……明彦君、フラれちゃいましたけど。
そう言えば明彦君のスペックが謎ですね。良いヤツなのは分かるんですが……ある意味ミステリアス(笑)
作者からの返信
前作がどこかシリアスで悲壮感が漂っている気がしたので、今回は方向性をなるべく明るくしたかったのです。
ヒロインのアドバイスを元に主人公が自己犠牲気味の行動で解決する流れはまだ残っていますが。
明彦くんは顔が悪いわけではなく、愛嬌もあるのですが若干軽薄そうなので今一つモテないという感じでしょうか。
現実であれば、月ノ下くんより彼のようなタイプの方が女の子受けはいいかもしれません。
月ノ下くんの解決後のことを考えるという社会人的で大人びた考えがいいですね。
前作もそうでしたが、それが主題となっていて、他のミステリーと差別化されていて素晴らしいです。
ケーキがまさか〇に〇〇されていたとは考えが及ばずやられました。
作者からの返信
犯罪を解決するミステリであれば、悪い人間が捕まってめでたしめでたしなんですが。
事件が起きたその後も人間関係が続くことを考えると、本当のハッピーエンドはこうかな、と思って書いておりました。
お褒めに預かりましてありがとうございます。